• "接客態度"(/)
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  1. 長野県議会 2011-03-09
    平成23年 2月定例会環境商工観光委員会-03月09日-01号


    取得元: 長野県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-16
    平成23年 2月定例会環境商工観光委員会-03月09日-01号平成23年 2月定例会環境商工観光委員会 環境商工観光委員会会議録(その6) ●招集年月日時刻及び場所   平成23年3月9日(水)午前10時、議事堂第3委員会室に招集した。 ●出席した委員の氏名    委  員  長            木 内   均    副 委 員 長            小 島 康 晴    委     員            望 月 雄 内       同               保 科 俶 教       同               福 島 鶴 子       同               甕   裕 一       同               備 前 光 正       同               永 井 一 雄       同               牛 山 好 子 ●欠席した委員の氏名    なし ●説明のため出席した者の氏名  (商工労働部
       商工労働部長             黒 田 和 彦    産業政策課長             清 水   深    経営支援課長             町 田 秀 俊    ものづくり振興課長          小 林   宰    人材育成課長             宮 下 貞 男    労働雇用課長             寺 澤 信 行    技能五輪・アビリンピック室長     西 澤   清  (観 光 部)    観光部長               久保田   篤    観光企画課長             長谷川   浩    観光振興課長             石 原 秀 樹    国際課長               田 中   功  (労働委員会事務局)    労働委員会事務局長          宮 下 清 一    労働委員会調整総務課長        丸 山 隆 義 ●付託事件    3月3日に同じ ●会議に付した事件    商工労働部、観光部及び労働委員会関係付託事件。3月7日に同じ ●開議時刻 午前9時59分 ●木内委員長 開会を宣した。  ▲ 日程宣告     商工労働部、観光部及び労働委員会関係の審査  ▲ 議題宣告(観光部関係)     付託事件及び所管事務一般を一括して議題とし、理事者の説明を求めた。 ◎久保田篤 観光部長 別添、観光部長説明要旨により説明した。 ○木内均 委員長 第1号「平成23年度長野県一般会計予算案」中、第1条「第1表 歳入歳出予算」中 歳出 第2款 総務費 第10項 外事費の一部、第8款 商工費のうち観光部関係について理事者の説明を求めた。 ◎長谷川浩 観光企画課長 議案、予算説明書及び資料1~4により説明した。 ◎石原秀樹 観光振興課長 予算説明書及び資料5~14により説明した。 ◎田中功 国際課長 予算説明書及び資料15~16により説明した。 ○木内均 委員長 第55号「平成22年度長野県一般会計補正予算(第5号)案」中、第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中 歳出 第2款 総務費 第10項 外事費の一部、第8款 商工費のうち観光部関係について、理事者の説明を求めた。 ◎長谷川浩 観光企画課長 議案及び予算説明書により説明した。 ◎石原秀樹 観光振興課長 予算説明書により説明した。 ◎田中功 国際課長 予算説明書により説明した。 ○木内均 委員長 理事者から提出資料について特に発言を求められていたので、これを許可した。 ◎長谷川浩 観光企画課長 「平成23年度観光部組織改正について」を資料17により、「平成22年度年末年始スキー場利用者状況調査結果について」を資料18により、「平成22年度スキー場等現況調査結果について」を資料19により、「長野県山岳ガイド資格制度のあり方等に関する研究会の報告について」を資料20により、「国における休暇取得の分散化の取組について」を資料21により説明した。 ◎石原秀樹 観光振興課長 「信州型事業仕分け結果と今後の対応(信州「食」の魅力向上事業)について」を資料22により、「信州デスティネーションキャンペーンの実施結果について」を資料23により、「映画・ドラマを活用した誘客対策について」を資料24により、「スキー場経営支援会議の実施状況について」を資料25により、「外国人旅行者戦略的誘致推進事業の実施状況について」を資料26により、「信州への移住・交流推進に向けた今後の取組について」を資料27により説明した。 ○木内均 委員長 委員の質疑等、発言を許可した。なお、議論を深めるため、委員の発言に対し、ほかの委員から御意見等がある場合につきましても、あわせて御発言願った。 ◆望月雄内 委員 今、どこへ行っても、景気が悪いねということばっかりですよね。一般の人たちはそういうふうに感じているのかもしれない。しかし、企業は結構頑張っている、そういう数字も出ているわけですよね。我々の地域なんかでも、製造業は悪い悪いと言いながら、廃業だとか倒産というのはほとんどないですね。最近、頑張っていると。そういう意味で、何かそちらは少し景気が出てきたというか、何とか足踏みして頑張っているということなんだろうと思いますが、一般の人たちは、何か景気が悪いねと。どこへ行っても閑散としているねとか、商店街もだめだねとかね、そういうことで何とかならないですかというような話が結構出ていますね。  これは日本全体の構造的なものなのかもしれませんけれども、家にたとえれば、非常に立派な部材を使って家を建てていると。屋根もちゃんとふいてあるから雨漏りもしないし、少々の地震や風には倒れないと。だけども、何かたてつけが悪いのか、多少すき間があいていると。そのすき間から入ってくる風を感じて、何か寒いというか、意外と景気がよくないなという感じになるんじゃないかと。そういうたとえをする人もいるわけですよね。そのすき間がなぜあいているのかということはよくわからないんだけれども、一つは、消費が出てないということを、すき間があいているというふうに表現しているのではないかと言う人がいますね。  ですから、消費を上げるということがすき間を埋めることになる一つの妙案だと。その一つの手っ取り早い大きなインパクトが観光振興ではないかということですね。私も、その辺、何か自分で納得しているんですよ。それで観光部ができて大変努力をしていただいているし、先ほど説明もありましたが、昨年のデスティネーションキャンペーンの成果というのは、私は100点満点を与えてもいいんじゃないかということだと思います。長野県の職員からタレントが1人生まれたかなと思うほど、露出度のあった人もおりまして、非常によかったと私は思っています。  そういう意味で、観光振興というのは、すき間を埋める大きな役割を担っていると。もちろん商工労働部やなんかの産業振興というのは、もちろんそれは当然でありますが、一方で、すき間のほうはどうも観光ではないかということに、私は賛同している一人です。異論があれば、またそれはお聞きしたいと思います。そういう意味で、ぜひ頑張ってもらいたいんですが。  国内のお客さんを取り込む、まずそれは大事なことで、これはもう各県同士の競争ということですよね。それはみんなで頑張らなければいけないということであります。一方では、先ほどから言われている、外国人の誘客ということだろうと思います。私も全く同感なんですが。前にもお話ししましたけれども、台湾の人たちが、雪とか温泉を求めて北海道へ来ているのを目の当たりにしたという話もしましたけれども。  きょうのこの資料なんかを見ても、台湾とかオーストラリアの人たちだけはたくさん来ているんですね。いろいろな取り組みをしていると思うんですけれども、まず、台湾とかオーストラリアの人が日本へ来るというのは、何か特別の理由があるのか。近いということになると、韓国とか、中国とかになるわけですけれども、オーストラリアからたくさん来る。これはスキー客が来ているというのも大きな要因にはなっているんだろうけれども。台湾の人たちが日本へ来るということの理由が知りたいのと。  もう一つ、この資料を見ていると、PR、PRといって、要するに来てくれ、来てくれという発信が非常にある。それはしなければいけないと思いますよね。だけども、戦略的に考えたときに、例えば中国の人たちが日本へ来たいときに、どこへ来たい、何を求めて来たいのか、韓国の人たちはどこをターゲットにしているかとか、どういう海外旅行をしたいのか、どこへ行ってみたいのか。あるいは信州、長野県へ行きたいといったら、どこへ行きたいのか、何を見たいのか。その辺のしっかりした掌握はこれからだということもあるだろうけれども、一般論としてどうなのかなと。あるいはどういうような掌握の仕方をしているのか。そういうものをしっかり持った上でPRしていくということが、より効率のいい予算の執行になるだろうということですね。そのことで、例えばそれが3年なのか2年なのか、その辺は観光部の考え方だと思いますが、やってみて、成果が上がらなかったら、もう一遍それをやり直すとか、そういうことだろうと思うんですが。その辺はどうなんですか。いろいろ申し上げましたけれども。 ◎石原秀樹 観光振興課長 まず最初に、台湾とオーストラリアの方々が多いという理由でございます。まず台湾でございますが、長野県におきましては、台湾には古くから誘客を行ってきたところでございます。一番、誘客に対して歴史が深いということでございまして、早くからの成果が出てきたと考えております。また、台湾の方々は人間のおつき合いというものをすごく大切にいたしますので、私どもの先輩もそれを大切にしてきたところでございまして、それが、現在、花開いているのかなと思います。  もう一つ、オーストラリアでございますけれども、長野県では第2位という立場でございます。これはオーストラリアのスキーのお客様は北米に行っていたわけでございますけれども、2001年9月11日に発生しましたアメリカのテロ事件におきまして、北米から北海道に移ったと。そして日本のスキー場はなかなかいいじゃないのということで、その次に行くところで長野県、特に白馬が選ばれたということでございます。そのような関係がございまして、長野県におきましては台湾とオーストラリアが多いのではないかと考えております。  ただ、オーストラリアにつきましては、誘客におきましても、民間の方々と一緒になりまして、アライアンスという組織をつくりまして、積極的に、全国的にも真っ先にオーストラリアに売り込みをかけたという実績がございます。  2番目の御質問でございますが、各国ごとの属性なんかをしっかりと把握しているのかということでございます。例えば幾つか御紹介させていただきますが、台湾におきましては、市場の特性といたしましては、親日的であるということ。それから、日本に来るリピーターが非常に多いということ。それから、団体旅行よりも個人旅行が進んでいるということです。したがいまして、台湾の市場はかなり成熟してきておりますので、旅行目的が首都圏、いわゆる東京・大阪・京都から地方に向かっておりますので、そこら辺が一つのねらい目と考えております。また、小松だとか、富山、能登に、定期便とチャーター便が入っておりますので、アクセスのよさというのも一つあるかなと考えております。  次にオーストラリアの市場の特性でございますが、まず時差がない。しかし、季節が逆だということで、夏にスキーが楽しめるという利点がございますので、スキーの好きな方には、日本に来ていただくことによって通年でスキーが楽しめるという利点をPRしております。また、スキー客が多いということで、私ども、スキーの魅力、オリンピックをやった長野ですよという形でやっております。  もう一つ紹介させていただきます。中国は大変急成長しているところでございますが、台湾と違いまして、団体客が多いということでございます。また、こちらは、個人のエージェントというよりも、組織に働きかけたほうが効果があるということで、私どもといたしましては、中国の観光協会、または中央政府の方々との接点を探っているところでございます。中国は、まだまだ日が浅いということで、太平洋ベルトにありますゴールデンルートに来るお客様が多いわけでございますけれども、これを少しでも内陸に持っていく仕組みを、今、近県と連携してやっているところでございます。以上でございます。 ◆望月雄内 委員 そういうことだろうというのは何となくわかりますね。台湾との古いおつき合い、それもわかりますよね。そういうことでPRをしていくということがまず第一で、そして来てもらった人に、満足をして帰っていただいて、さらにその人から、日本はよかったなと、特に信州はよかったなと、そういうことが大事ですね。その意味で、いかにリピーターをふやすかという努力をしていくということだと思うんですが。  例えば中国とか、韓国とか、そういう近隣の人たちに長野県を売り込む場合に、長野県は遠いとか、あるいは行きづらいとか、アクセスの問題でそういう声を聞いているとか、あるいはそういうことを調べているとか、そういうことはないんですか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 確かに隣の国と言いましても、飛行機で入ってくるわけでございます。従来ですと成田におりる。または関西国際空港、または中部国際空港におりるという形でございまして、長野県へ来るまでにかなりの時間がかかりました。最近でございますけれども、富山空港を使って富山におりて、そこから白馬まで2時間で来られると。今まで成田からは6、7時間かかったところがかなり短縮できたという話がございます。  私どもといたしましては、本来ですと松本空港をしっかりとPRしたいわけでございますけれども、とりあえず実現可能ということを考えますと、富山空港または小松空港を使ったチャーター便をPRいたしまして、長野県が近いと、アクセスがいいということをしっかりとPRしていきたいと考えております。以上です。 ◆望月雄内 委員 全く同感。富山とか小松じゃなくて福岡空港を使って、福岡から松本空港、これは便があるわけですから、そういうもので効果があるとすれば、例えば今の福岡・松本便をFDAに頼んで、今以上に改善するとかということもあると思うんですが。福岡を使ってというのは、あまり実効性がないんですか、どうなんですか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 本会議の中でも、そのような御質問があったわけでございますが。実際にソウルから松本空港に入る便を調べてみました。確かにソウルを朝早く立ちまして、福岡空港で乗りかえて松本へ入ると。これは午前中に入ることが可能でございます。確かに時間的には早く来られると考えておりますけれども、コストを考えますと、乗りかえによりますコストがかなり高うございます。したがいまして、最近は安い航空会社、LCCと言われているものでございますが、これが富山空港とか近くの空港に入っている可能性が高くなっておりますので、価格面での対応がなかなか難しいかなと考えております。  ただ、富裕層に対しましては、福岡経由、または札幌経由ということで、福岡、札幌にいらっしゃっている外国人の方に、さらにFDAを使っての松本への訪問をしっかりとPRできるのではないかと考えておりますので、これから研究してまいります。 ◆望月雄内 委員 例えばやり方としては、個人で来るというのではなくて団体で来た場合、あるいは、1機、満杯になるとかの場合には半額にするとか。そういうメニューを考えてみたほうがいいんじゃないかと。案外、福岡空港を使うということのほうが、富山へ来て、富山から直接長野県へじゃなくて、富山を見させて長野県へ連れてくるとか、いろいろなオプションを考えられると思うんだけれども。なるべくなら長野県へ来て、長野県に3泊もいてもらったほうがいいわけだから、そうなったときには早く来られて、というのでは福岡空港を使うというのが非常にいいんじゃないかと。それについて、今のような知恵を出し合って、価格面でもし高くつくんだったら、安くしてやる方法はないかとか。今言ったように中国なんか団体で来るっていったら、1機満杯になるということはあり得るわけでしょう。そういうようなことでメニューをつくってみたらどうかなと、ぜひ考えてみてください。  それから富山空港や青森空港も、全部、滑走路は2,000メートルなんですよね。だけど、あれは半分海だということで、今の航空法上からいくと、規制をクリアできるということで、向こうは国際空港になっているわけですね。長野県の場合は、2,000メートルではだめなんですね、今、2,000だけれども・・・〔「1,800ぐらいです」という声あり〕1,800ぐらいですか。だけど一応2,000ということでね。  今、松本空港は、例の有視界飛行ということで、なかなかおりられないときがあって、何%か出ていますよね。今、FDAの機種を使うと、今の航空法上で規制されている数値よりも低く来られるんじゃないかと。聞いたら、今の規制でいくと、飛行機がおりてきて326メートルぐらいに来たときに、滑走路が見えないとおりてはいけないというようになっているらしいですね。そういうことと、もう一つは機種の性能の問題で、それ以上おりると上へ上がれないという問題もあるというけれども。今のFDAの機種は、非常に性能がよくて、推進力があるものだから、相当下におりてきても、もしもの場合は上へ上がれると。そういう意味での安全が担保されているというんですね。そうなると、今の326メートルより下がることができれば、雲よりも下に下がってきて、必ず有視界でおりられるということにもなるということです。企画部のほうなんでしょうけれども、何とかそういうことに観光部もぜひタイアップして。航空法というのは、昭和26、27年のころにできているんですよね、多分ね。だからもう60年も前の法律で決められた中で、改正はあるだろうけれども、私、勉強してないからわからないんですけど、感覚的に、今、思ったんだけど。そういうときの規制であるんだったらば、もう航空機の技術革新なんかものすごく飛躍的に伸びているわけだから、そういう意味では、航空法を改正してでも、松本空港を、今の2,000メートルで国際空港でもできないかというような、そんな取り組みも逆発想でできないのかなと思ったりするんですけれども。  ぜひ、アクセスの問題というのは、空港を使うということが大変重要なことだと思いますので、チャーター便の就航も含めたり、福岡空港を使った取り組みということが大事だろうと思いますので、その点を、私から要望をさせていただきたいと思います。以上で終わります。 ○木内均 委員長 ただいまの望月委員の質疑に対しまして、他の委員から質疑、御意見等ございましたら、お願いをいたします。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  午後1時30分まで休憩を宣した。 ●休憩時間 午前11時34分 ●再開時間 午後1時29分 ○木内均 委員長 委員会の再開を宣し、委員の質疑等、発言を許可した。 ◆保科俶教 委員 それでは、温泉地・スキー場地区再生モデル事業を19年、20年、21年と11地区で実施してきたということですが、再生モデルの事業をやって、非常に効果が上がったところといまいちというところと、多分、あるのではないかと拝察するわけです。その辺のところで、再生モデルとして非常にいい結果ができたよというところ、あるいはまたその逆のところですね。一、二、例を挙げて御説明いただければありがたいと思いますが。 ◎石原秀樹 観光振興課長 11地区の温泉地・スキー場再生モデル地区があるわけでございますけれども。いいところと、なかなか成果が出ていないところを具体的に説明するようにという質問でございます。いいところというのは、私の持っている資料におきましては、デスティネーション期間中に、前年に比べてどれだけ伸びたかというところで一つ示させていただきます。一番大きく伸びているところが別所温泉でございまして、約20%の増が図られているところでございます。逆にあまり効果が出ていない、これから効果があらわれるのではないのかなというところが志賀高原でございまして、こちらは前年に比べまして94.8%ということでございますので、この2つについて説明申し上げたいと思います。  まず最初に別所温泉でございますけれども、別所温泉の将来構想といたしまして、一つキャッチフレーズがございます。「素朴な人情と豊かな自然・歴史・温泉が織り成す『いやしの郷』」。これが将来に向けての構想ということでございまして、実際にどんなことをやっているかということでございますが、観光旅行者だけでなくて、地元住民にとっても、いやしと安らぎを感じられるような別所温泉にしようねということで、数多くのテーマごとに事業が実施されているところでございます。私どもといたしましては、まさに地元住民と観光関係者が一体となりましたいやしの郷づくりが行われているなと感じているところでございます。これらの取り組みによりまして、新たな観光資源となるための食を初めとしたさまざまな取り組み、またはサービスの商品化が実践されていると私ども聞いております。  逆に、デスティネーション期間中、あまり伸びがなかったということ、これは秋というシーズンもあるわけでございますが、志賀高原スキー場でございます。ここの将来構想といいますか、キャッチフレーズは、「ゼロからのスタート」ということで、もう一回原点に立ち返ろうということで、次世代への志賀高原リゾート文化創出ということを一つのテーマにしております。  例えば空き家といいますか、空き店舗になっております場所を使いまして、テナントの実証実験を行ったり、またはこれまでに和合会以外の店が出ることができなかったわけでございますけれども、その地区に21年の冬からレンタルスポーツのショップが実際にテナント誘致実証実験として入ってまいりました。あいているホテルの1階を使いまして、レンタルショップが入ったということでございます。  この店舗は、ことしになりまして、自主営業を行っているわけでございますけれども、現在、山ガールをターゲットといたしましたカフェレストランをつくりまして、夏の期間におきましても営業を行っているということで、一部の方から高い評価が得られているんですけれども、なかなか大きな集客には結びつかなかったということでございます。この地区におきますこの取り組みにつきましては、今後もしっかりと関係方面にPRしながら、この取り組みを支えていきたいと考えております。以上です。 ◆保科俶教 委員 デスティネーションキャンペーンの期間中にお客さんがふえた、ふえないというところからの成功例、そして、いまいちというところとの比較の説明がありましたけれども。確かに別所温泉というのは、私ども近くにいまして、戸倉・上山田と比較するんですが。別所温泉には、今、お話がありましたように、いやしとか安らぎとか、そういったものを感じさせる一つの雰囲気だとか、地域の皆さんの取り組みというようなものが一体になっているというのは、私どもも外部から見ていても感じますし、宿泊料金を見ても、多分、戸倉・上山田よりも別所のほうが高いと思うんですよね。だけども、そういったものがしっかりと提供されていて、お客さんも満足してくれているということだと思うんですね。  こういった成功事例、あるいはまたなかなか成功というところまでいっていないというような事例を、なるべくオープンにしていただいて、こういう取り組みをしたところはこういうふうに成功しているし、もう一方、こういう取り組みをしたところは、こういう要因が考えられてうまくいっていないというようなことを、オープンにして、ほかの皆さんの参考に資していくというようなことも大変重要ではないかと思いますので、そんなことについて、ぜひこれからもこういった事業を有効に、ほかの皆さんに伝達していっていただきたいなと思います。  次に、スノーリゾート信州構築事業です。来シーズン、スキー発祥100年になるということで、事業が行われるわけでございます。さっき御説明をいただきましたが、具体的になかなか、スキーの振興というのは難しいところがあると思うんですよね。そういう中で、100周年のプロジェクトを、全体で3,150万6,000円というかなり大きな予算を組んでやるわけですが。この不振なスキー業界に最もインパクトを与えるものというのは、どんなところに力点を置いてプロジェクトをおやりになるのか、その辺について御説明をいただきたいと思います。 ◎石原秀樹 観光振興課長 来シーズンは長野県の100周年ということで、長野県の100周年プロジェクトというものを現在考えているわけでございますけれども。今シーズンは日本にスキーが伝わってから100年ということで、全国規模で100周年のプロジェクトを行っているところでございます。この中には、首都圏でのイベントの開催、またはホームページだとか、テレビによりますPR、それから具体的にお客様を呼び込む商品づくりの実証実験、それからインバウンドの関係と、これが大きな柱となっております。また、その後に雪国からの提案ということで、先ほど長谷川課長から話のありました、冬のお休みのとり方、いわゆる冬の観光の環境につきまして、国に対してお願いをしていったらどうだろうということで、5つを中心に動いております。  その中におきまして、一番ことしやっておりまして効果があったというのは、実証実験でございます。お客様の首根っこをつかまえても、私たちのスキー場に連れてくるという具体的な動きというものがこれから大切になってくるかなと思います。  先行きがなかなか見通しがつかない現状におきますと、私ども、将来構想をつくって、計画をつくって、そしてアクションプランをつくるというようなやり方よりも、むしろ、成功体験を一つでも多くつくりまして、それをほかのスキー場に移植するというようなやり方が一番いいかなと考えております。  今回ですけれども、あるエージェントと一緒になりまして、大学発スキー場という一つのコースをつくりました。大学におきまして、スキーのクラブの方々はまだまだ残っております。この方を中心にみんなでスキーに行こうぜと、それで、スキーに行く途中も楽しいぜということで、バスの中も楽しむ。そして、着いてからはしっかりとスキーができるようになるまで、地元のスキースクールの方々にしっかり教えていただくと。そして、次に来るときには、女の子もエスコートできるよねという形で帰してあげるという形でございます。これをやりスキーバスの反響が、ほかの若い方々につながることによりまして、少しずつですけれども、お客様がふえていくのではないかということで、私ども期待しているところでございます。  その中の、もう一つの取り組みとしては、実際に来ていただいた方に対しまして、大学の教授から、どのような仕組みづくりをしたらいいんだろうということで、地元のスキー経営者の方々との懇談会もあわせてセッティングさせていただいたところでございます。  今回、このような取り組みを全国規模で実施したということで、長野県以外にも、ほかの都道府県でも実施したところでございますが、来年は、このつてをしっかり使いまして、長野県への実際の実証実験といいますか、商品づくりをしっかりとしてまいりたいと考えております。 ◆保科俶教 委員 スキー客がピーク時から比べると4割を切ってしまっているというような状況の中で、スキーをエンジョイしてもらうということで、いろいろなそういう企画を立ててやることというのは非常に大事ですし、私自身もスキーをやるんですけれども、もう一つ、いろいろな振興策を考えて、新しい客を誘致するということも非常に大事ですし、これからもやっていかなければいけない問題だと思うんですが。  いずれにしても、スキー場が多過ぎると思うんですよね。88カ所ですか。これはおそらく88カ所全部生き残ることは、行政側としてはっきりそう言うのが適切かどうかは別としても、私は無理だと思いますよ。だから、スキー客が3分の1近くになったら、スキー場も3分の1とは言わないまでも、半分ぐらいというのが適正規模になっていくんじゃないかと思うんですがね。  振興策を考える一方で、適正なスキー場の数も含めたあるべき姿というのを示すことも行政側は大事なことの一つではないかなと思うんですよね。それを考えていかないと、過当競争に陥って、リフト料金を安くするとかそういう価格競争に走っていって、そしてお互いが業界を悪くしていってしまうという、変な意味の過当競争になってしまうということもあります。その辺のところも、だめなところは早くやめたらいいよというようなわけにいかないですけれども、適切な形で行政としてその指針を示していくということも必要ではないかなと、私はそんなふうに考えるんですけれども、その辺のところはいかがでしょうか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 委員のおっしゃるとおりでございます。私どもも、スキー場の今後の展開に関する検討会、これは21年に発表した報告書でございますけれども、この中におきまして、すべてのスキー場が存続することは困難と、はっきり委員さんの方々からお言葉をいただいているところでございます。  確かに振興策のほかに適正規模にするための、後ろ向きといいますか、血を流さなければいけない作業もあるわけでございますけれども、私どもといたしましては、適正規模に抑えるということよりも、今はちょうど100年という節目でございますので、しっかりと誘客運動を本気になってやった後に、本格的に適正規模に向けて動いてまいりたいと考えております。  確かにスキー場は今、88あるわけでございますが、その中には、インバウンドにおいてもしっかりと対応できるような国際級のスキー場もございます。また中には、以前、過疎対策または辺地対策でつくられたようなスキー場もございます。したがいまして、将来のあるところはしっかりと稼いでいただいて、再投資ができるような仕組みをつくる。また逆に、過疎地等でつくられた、冬の就業の受け入れ場というような形のところにおきましては、もうはっきり申し上げまして、地域の方や子供たちの冬の運動場というぐらいの考え方で、ぜい肉を落としていただいて、実際に運営できるかどうか試していただく。その中において、ソフトランディングも一つの方法ですよということで、私どもといたしましては、現在はスキー場支援会議の中で、個別にスキー場に対しましてお話をさせていただいている状況でございます。デリケートな問題がございますので、今後、そのような場を使いながら、話し合いをさせていただきたいなと思っております。以上です。 ◆保科俶教 委員 しっかりとその辺の取り組みをいただき始めているということで、それは大事だと思うんですね。88カ所が生き残るなんていうことはできませんからね。それと、温暖化が進んできまして、年末年始に雪のないというスキー場がかなり出てきていますよね。先ほどの資料なんかを見ていても、雪の量が少なくて収入減になってしまっているというようなことがあります。スノーマシンを使うのにも、ある程度の気温が下がらないとスノーマシンはききません。軽井沢みたいに氷からつくってしまうという、あの高いスノーマシンを使っていれば別ですけれども、通常のスノーマシンだと気温が下がらないとだめですから。スノーマシンが年末年始にきかないような温暖化が進んできている場所というのも、かなり条件的に出てきていると思うんですよね。そういったところもなかなか難しい経営を迫られてくるというようなことも含めて、その辺は行政として適切なアドバイスをしていくことを考えていく必要があるのかなと。それがまたお互いの生き残りにもかかってくるわけですから、そんな御指導もいただけたらいいんじゃないかなと思います。  それから、知事の信州底力全開宣言。改めて、今度の予算ではどういう対応をしているのかなというふうに見たんですが。観光部も、この底力宣言に盛り込まれていることはほとんど網羅していますよね。知事の意向を踏んで予算編成をしたなという努力の跡がうかがえるわけでございますが。  そんな中で、国際観光推進室ですか、新しい部屋をつくっておられますが、この辺の目指すところをもう一回、御説明をいただきたいと思います。 ◎石原秀樹 観光振興課長 4月にできます国際観光推進室でございますけれども、現在4名のところを2名ふやしまして6名体制でスタートしたいと考えております。国際観光におきましては、先ほども申し上げましたが、まだまだ小さな市場でございますけれども、高い潜在力がございます。したがいまして、今からしっかりと手を打っておくということが一番重要かなと考えております。先ほども申し上げましたが、私どもは7つの重点的な国・地域を定めまして、それぞれの国ごとに対策を立てているわけでございます。今回、6名に増強することによりまして、その国ごとに担当を置きながら、より細かいケアをしていきたいと考えております。  正直申し上げまして、どこまで私たちが手を入れられるか、どこまで入れたらいいのか、またはどこまで入れるとこれだけの効果があるよというのがまだまだわからないところであるんですけれども、この点につきましては、ほかの県に負けないように積極的に取り組んでいきたいと考えておるところでございます。  ほかの県と比べまして、長野県の国際観光におきます変わっている点というのは、直接、自分たちで動いて、相手のエージェントと話し合いを行っているところでございます。よく広域連携ということで、他県の方々と一緒に仕事をするわけなんですけれども、他県の場合には、そっくりそのままエージェントだとかに丸投げをしているところがございます。私どもは、元中国の駐在員を私どものところに持ってまいりまして、彼の駐在時のネットワークを使いながら、独自のルートを使って開拓を行っているところでございます。それが少し手間がかかるようですけれども、結構強い、私たちの力になっております。これを大切にしながら、今回できます6名体制、それからプラスアルファで民間の方々に来ていただきますので、そこでしっかりと体制づくりをしながら進めてまいりたいと考えております。以上です。 ◆保科俶教 委員 観光部でございますので、インバウンドだとか観光に関する事業を中心になって当然進めていかれると思いますが、この底力宣言の中に、国際会議等の開催誘致の推進、MICEだとか展示会・見本市の開催誘致を、観光部中心に専門チームをつくるということが書いてあるんですけれども。そんな意味合いも含めて、この国際観光推進室を設置するという理解でよろしいんでしょうか、どうなんでしょうか。
    石原秀樹 観光振興課長 委員の御質問にありますMICEという、私どもはマイスと言っているわけでございますけれども、国際会議を中心といたしました誘致でございますが。これにつきましては、今回新しくできます国際観光推進室の中で取り扱うことになっております。ただ、国際会議を誘致するだけではなくて、国内における会議もあわせてそこで担当させようかなと、現在考えているところでございます。 ◆保科俶教 委員 そのような、この底力宣言にうたわれている観光部としての新しい推進室に期待をいたすわけでございますが。一方、フェアですね、農産物フェアだとか、それからほかの部で信州ブランドの推進室だとか、そういったものができてきておりますね。その部局横断、横の連絡をとってやるというようなお話があるんですが、観光部としては、その辺のところ、既にほかの部局との部局横断の連携というのは始まっているんでしょうか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 今、お話のございました件につきましては、企画部のブランド推進係、商工労働部の物産担当の係、それから農政部のマーケティング室、そして私ども観光振興課、これが、個々の事業ごとにその都度集まりまして、お互いに分担してできるようなこと、また、お互いがお互いの事業を利用することを考えまして、現在も連携をとりながらやっております。例えば、先ほど食の関係で出てまいりましたけれども、東京駅やホテルで行った食のフェアにおきましても、農政部の全面的なタイアップがありましたからでき上がったものでございます。以上です。 ◆保科俶教 委員 そういった横の連絡というのは大変重要な課題になってくるわけでございまして、これからも所期の目的が達成されますように、ひとつぜひ頑張っていただきたいなと思いますし、観光というのは、改めて私から申し上げるまでもなく、これからの長野県の産業を支える中核的な産業として期待されておるわけでございますので、ぜひひとつ、その辺の県民の期待にこたえていただきたいという意味を込めまして、部長にひとつ、その辺のところの御決意をお話いただきたいと思います。 ◎久保田篤 観光部長 今後の観光に対する取り組みということでございますけれども。今、委員からお話がございましたように、ものづくり産業が長野県の中で大変厳しい状況を迎えていると、その中で、次の産業は何かと言いますと、この地域に根づいて、ここから逃げられない、それは農業であるし、あるいは地域の魅力を売る観光だということで、私、観光部という立場で申しますれば、地産地消である地域の資源を生かした産業総体を広い意味で観光ととらえますと、まさに観光が次の長野県の元気をつくる産業として育っていかなければいけないと思っております。  そんな中で、実はさまざまな課題があるわけですけれども。ほかの県と違った長野県のこの優位性、それは山岳であったり、温泉であったりということでございますけれども、そういうものの特色をもっと際立たせて対外的にアピールすると。都市圏に住むシニア世代に対するアピールを強くしていくというのが必要だと思っていますし、また、海外戦略としまして、海外からのお客様にも来ていただくというのも一方の柱だと思っております。  そんな意味で、観光部というのは、実は、まさに先ほどお話がございましたように、全体を横断するような取り組みでありますので、地域全体の魅力を売っていく地産地消サービスというふうに考えられます。そんな意味で、私どもとしてやるべきこと、それからほかの部局とも手をつないでやること、そういうものを庁内としてはしっかり取り組み、また観光は産業でございますので、地域でそれぞれ行っている皆さんのやる気を起こしていくと。連携と言いますけれども、なかなかいろいろなレベルがございますので、すべて手を出すわけにいきませんけど、地域の皆さんのやる気を起こしていくことも大きな仕事だと思っております。  観光部設立から既に4年過ぎておりますけれども、次に向かいまして、長野県の観光を元気にすることが地域の活性化につながるという思いで今後とも積極的に取り組んでまいりたいと思います。 ○木内均 委員長 ただいまの保科委員の質疑に対しまして、他の委員から質疑、御意見、あるいは討論等ございましたらお願いをいたします。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  委員長の交代を宣した。 ○小島康晴 副委員長 それでは、これより委員長を務めます。引き続き質疑を行います。委員各位から質疑等ありましたら御発言願います。 ◆福島鶴子 委員 それでは、お願いいたします。DC以降の長野県の観光ということについて、伺いたいんですけれども。一過性のものにしないということで、2011年の観光振興ということに一段と力を入れるということでございます。予算的に見ますと、93.5%、約6,000万円ほど減になっているわけですけれども。財源が少ない中でより効果を持続させるということのためには、知恵と工夫とか、努力がなければならないかなと思うんですね。全体としてその辺はどのような形であらわれているのか、観光企画、観光振興、それぞれの課からの考えをお聞きしたいと思いますが。 ◎長谷川浩 観光企画課長 予算の額につきまして、御説明を申し上げます。相対的なトータルの予算につきましては先ほどのとおりでございますが、県の財政が非常に厳しい中で、93.5%という数字になっております。さらにこれを、人件費、事業費レベルで見ますと、もう少し落ちは厳しいわけでございますけれども、事業費ベースで具体的な数字を言いますと86.8%という数字になっております。これは一つには、デスティネーションキャンペーンが終わりまして、負担金が減ったこと。それから、先ほどのスキー・温泉地のモデル事業が一部終了しまして、その関係の予算が減ったこと、そういった中での減少であります。しかしながら、質的には確保していくということで、私ども予算獲得に努めて、事業費レベルではそこまで確保したということでございますが。中身につきましては、特に国からの補助金、交付金等も活用いたしまして、一般財源を圧縮するということに努めていきたいと思っております。  具体的なDC後の流れにつきましては、先ほど予算説明の中でも申し上げましたけれども、観光部だけの予算でできることは、どうしても限りがございますので、外部の条件をうまく利用しながらやっていくということで、幸いにして、来年度は4月早々から「おひさま」の放映、それから映画の「岳-ガク―」の上映、それから「神様のカルテ」の映画化、こういったお話でございますので、こういったものにうまく乗りながら、地元では既に協議会もできておりますので、そういったところと手を携えてやっていきたい。さらにそれからDCの余韻を生かしまして、もう一度ということで、10月、今、もう少し早くという声もありますけれども、アフターDCのキャンペーンを盛り上げたいという流れを考えております。以上です。 ◎石原秀樹 観光振興課長 観光振興課は、前年に対しまして約20%の減でございます。大変大きな減でございまして、その一因は事業仕分けによります、食の関係の2,000万円の減が一番大きく響いております。お金がない部分につきましては、汗をかくというのが私たちの一番の原則でございますが、お金につきましても、例えば市町村と連携をしながらやるよと。または民間の方、全農さんとか、ちょうどアフターDCは秋でございますので、フルーツのおいしいシーズンになります。したがいまして、全農さんのPRをする機会と私どもの観光をあわせてPRすることによりまして、お互いに共生、ウインウインの関係になれるかなと考えておりますので、そのような機会を使いながらやっていきたいと考えております。また、必要なものは補正予算等でまたお願いをしたいと考えております。そのときにはよろしくお願いいたします。 ◆福島鶴子 委員 大変御苦労している様子がうかがえますけれども。先ほど部長からもお話がございましたが、長野県は観光で生きていかなければならないという中で、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  信州に泊まろうキャンペーンについてお伺いしたいんですけれども。チラシを見まして、これは泊まった方がスタンプをいただいて、応募して、それに対して商品が当たりますというものだと思うんですけれども。これは、目的はどこにあるんでしょうかね。プレゼントをあげるのが目的なのか、その辺のところをお聞きしたいと思います。 ◎石原秀樹 観光振興課長 目的は、長野県における宿泊者をふやすことにございます。月ごとに見てみますと、一番ピークに比べまして落ちているのは、12月、1月、2月でございます。これはスキーのお客様がいなくなったためにかなり落ちているということでございます。したがいまして、デスティネーションキャンペーンが終わった後、速やかに宿泊キャンペーンを行おうと私ども考えていたところでございます。幸いにも、デスティネーションキャンペーンで「アルクマ」が大変人気になっておりまして、しかも「アルクマ」のぬいぐるみが非売品であったものですから、これをうまく使おうということで、今回、このような形で、キャンペーンを前倒しで行ったところでございます。長野県の一番お客様が少ない時期の宿泊、これをふやす。これによりまして、県内で落とすお金もふえてくるのではないかと、私ども考えております。以上です。 ◆福島鶴子 委員 かわいい「アルクマ君」をいただけるということで泊まりに来るということを期待していると思うんですけれども。一回来た人がもう一回来るというか、一回来た人にこういうことをすることで、それが話題になってほかの方が来る、いろいろあると思うんですけれども。今、最近、どこでもポイント制みたいなのが結構はやっているんですね。ポイントをもらって、ある程度を満たすと、また無料で泊まれるとか、1点幾らと換算するとかね、そういうのがあるんですけれども。そうすると、また同じホテルにはなかなか行くものではないと思うので、長野県、信州のいろいろなホテルに泊まる方法としては、そんなのもおもしろいかななんて思っているんですけどね。確かに一回来て、来た方が応募して、当たる確率はどうなんでしょうね。 ◎石原秀樹 観光振興課長 まずポイント制のキャンペーンを行ったらどうかというお話でございますけれども。私どもは、現在、信州ぐるっと“ケータイ”キャンペーンというのをやっておりまして、携帯電話をかざすことによってポイントがたまるという形をやっております。これは宿泊施設だけではなくて、飲食店だとかお土産屋さん等、また観光地も含めてやっておりますので、そちらで私ども取り組んでいると御理解いただきたいと思います。  その次、当たる確率でございますけれども、これは応募数がわからないとなかなか何とも言えません。ただ、2泊していただいた方には、ぬいぐるみが290体当たる予定になっておりますので、一番確率は高いかなと考えております。以上です。 ◆福島鶴子 委員 ある程度の確率がないと、楽しみが、全然当たらないようではいけないなと思いながらも、その888名というのもどういう意味があるのかなという思いもありましたけれども。これ、ありますか、何か意味が。 ◎石原秀樹 観光振興課長 数字につきましては幾つかございます。まず1月21日から4月30日でございますが。これは約100日、ちょうど100日でございます。100日間実施すると。それから888は末広がりの8でございます。それから、「アルクマ」のぬいぐるみの数でございますが。50・50・290ということで、390体を用意させていただきました。「アルクマ」からデスティネーションキャンペーンありがとうということで、サンキューという意味でつくっております。以上でございます。 ◆福島鶴子 委員 はい、それは内部的なものですね。それぞれ御苦労していて、御工夫をいただいているということはよくわかりました。  次に、「さわやかにもてなそう」県民運動に関してなんですけれども。おもてなし研修会をいろいろ行われるわけですけれども。このおもてなし研修会も、全県、総なべて行われているのか、地域的に偏りがあるのか、その辺のところはどうでしょう。 ◎石原秀樹 観光振興課長 22年度のおもてなし研修会の状況でございますが、今年度は予定も含めまして、全体で17件実施したいと考えております。地域別ということでございますけれども、その数値がないわけなんですが。例えば上から場所を言いますと、立科、塩尻、松本、飯田、南木曽、佐久、飯島、小諸、山ノ内、伊那、須坂というような形で、全県くまなくというふうに私どもは考えております。以上です。 ◆福島鶴子 委員 わかりました。持続的に行うということが大切だと思うんで、県民運動というからには、そういう意味だと思うので、ぜひ、やっていただきたい。  ことし、昨年と違うのは、作文キャンペーンをするというお話でございますけれども。選定をして入選をされた作品に対しては、何か賞品を出すとか、そういうことはあるんでしょうか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 現在、そこの点は検討しているところでございます。今回、おもてなしの作文というのはどうしてやったのかということでございますが、「さわやかにもてなそう」県民運動は、3つの基本原則がございます。1つは意識的にということで宣言をしていただく。2つ目といたしまして、多くの方々、地域全体でという形で、観光関係者以外の方々にも参加していただくということでございます。この2つは結構順調に来ております。  ところが3つ目のプラス思考で行こうということで、プラスのおもてなしを多くの方に知っていただこうということで、今、募集しているわけなんですけれども、思った以上に集まっておりません。したがいまして、そこら辺をてこ入れしたいという意味合いで、作文という形で募集をかけたいと考えております。以上です。 ◆福島鶴子 委員 県民運動というからには、そういう意味では、より中身のあるものでなければいけないと思うんですね。上っ面のものであってはいけないと。おもてなしというのは、大事なことは、わいてくるような気持ちということだと思うんですけれども。それは自発的でなければいけないと思うんですけど、なかなか、観光に限っては、研修会をしたり、いろいろなところで必要なことを勉強して、身につけてということなので、どちらかというと、やらなければならないねみたいな感じが多いんじゃないかと思うんですね。  長野県を訪れた観光客の皆さんが自然体で、長野県は親切でやさしくて気持ちがいい県だと言ってもらうためには、相当時間もかかると思いますし、長野県民の持っている県民性というのが、割合、あると思うんですね。山国の県民性というのは、どちらかというと内にこもるというかそういう部分がありますので、それを引き出しながらやるということは、なかなか難しいかなと思うんですけれども。  観光部の求める県民性とおもてなしの関係というのは、今までやっていらした中で、その間にそういう乖離は感じられませんでしたでしょうか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 この県民運動をつくるときに、おもてなしにつきましてはいろいろな方々と意見を交わしながら考えてきたところでございます。確かにマナーだとか、またはサービスだとかというのとは、おもてなしとは違うものでございます。私自身、一つ考えたのは、マニュアルのない行動なんだよと。相手方に合わせるということが一つございます。相手方に思ってもらわなければいけません。そのたびごとに自分自身で考えるものだねと、これが究極の、一番求めるおもてなしだと考えております。そしてそこには、行為をする人間の人間性だとか、知性だとか、または知識が生かされるものかなとも考えております。したがいまして、おもてなしというのは、終わりがあるわけではなくて、常に私ども磨き上げていなければいけない。特に観光関係者の方々には、それを強くお願いしたいなと考えているところです。  ただ、今回は、もうほんの入り口をみんなでスタートしようねということで、自分自身ができること、自分自身に無理がないこと。例えばあいさつをしますとか、そういう簡単なことからでもいいからスタートしませんかということで、お声がけをさせていただいたものでございますので、これからそれぞれの分野におきまして、おのおのの方々が、自分が自分なりきのおもてなしをこれからつくっていただけるものと考えております。以上です。 ◆福島鶴子 委員 非常に時間のかかることでもあるし、それがしっかりと根づけば、また長野県の観光というものの中身もまた変わってくるのではないかと思いますので、ぜひ根気強くやっていただきたいなと思います。  それで、DCの実施結果につきまして、利用者数、消費額ともに10%増という目標を掲げて実施したわけでございますけれども。利用者数、消費額とも10%まで行かなかったけど、まあまあではないかという、先ほどの自己評価といいますか、そういうのでございますけれども。それでもあえて言うなら、目標値に届かなかったというのには何か、観光部として総括的になさったまとめのようなものはありますでしょうか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 私ども、例えば、まず一つの例でございますけれども、観光地利用者数の7.2%増というのは、私どもの直近で行われました新潟県でのデスティネーションキャンペーンも同じく7.2%でございました。そしてその前年、仙台・宮城が行ったときには6.1%の増でございました。したがいまして、ほぼ同程度の数字は確保できたかなということから、一定の成果があったと私ども考えたところでございます。  さらに新潟の場合には、7.2%と私たちと同じ数字を出したんですが、そのときには国体もございました。それから「天地人」という大河ドラマもございまして、この効果も合わさってのものでございます。それに対しますと、私ども、各地域の方々がそれぞれの、宝物探しを始めとしてやってくださったこと、これは高く評価できるのではないかなと思っているところでございます。 ◆福島鶴子 委員 そういう評価の仕方もあるかなと思うんですけれども。あえて辛口に言わせていただければ、理由としては少し希薄かなと思うんですね。10%という目標を置いたからには、それに達しなかった。10%という目標を持った時点である程度の目算といいますかはあったかと思うので、それが達成できなかったということを何らかの形で、こういうことは、そうはいってもここのところがもうちょっと努力すれば、こうなったのではないかなとかというものは、今の話の中では、ある程度、精いっぱいやったけれどもこうだったというふうな判断でよろしいんでしょうか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 県内におきましては、それぞれに、お客様が来たところ、またはなかなか効果が出なかったところ、これも山だとか谷はございます。私どもといたしましては、まだまだ効果が出なかったところは、これからさらに継続することによって効果が出てくるのではないのかなと考えているところでございます。  例えばB級グランプリでことし有名になりました「甲府鳥もつ煮」でございますけれども、これは従来からそこの地域にあった食を、市役所の方々が3年から4年かけて全国的にPRをした結果、グランプリを得たという形でございます。私どもとしましては、効果が出なかったところに対しましては、アフターDCだとか、またはそれ以降のキャンペーンにおきまして、しっかりとケアをしていって、必ずや成果を出していきたいと考えております。  また、うまくいったところにつきましては、うまくいったポイントを教えていただきまして、ほかの地域に種まきをしていきたいと考えております。以上です。 ◆福島鶴子 委員 私もそんなふうに感じていました。多分、うまくいかなかったというか、予定されたよりもずっとうまくいかなかったというところがあって、結局、全体的なレベルを下げるということにもつながっているのかなと思いますので、これは最初にDCを企画されたときに、私も質問させていただいた覚えがあるんですけれども、地域地域の取り組みに温度差があるのではないかと申し上げた覚えがあるんですけれども。多分、そういうことがこんな形、全体的になるとそういう形であって、もし温度差をもうちょっと少なくすれば、多分、目標は達していたのではないかなという気持ちがしたものですから、質問させていただきましたけれども。今後、ぜひそんな形で、全県的なところに目を向けながらの進め方をお願いしたいと思います。  それと、DCを通じまして、本当に10年に一度の大型観光キャンペーンでございまして、皆さん、本当に必死に取り組んでいただいたと思うんですね。この期間を通じても、昨今の観光客というか、そういう人たちの考え方とかニーズというものが、大体つかめたのではないかと思いますけれども。今後の参考にするために、今の観光客はこうだった、こうなんだ、ああなんだ、こういうことに力を入れればいいんだ、こういうことは予想ではなかったとかというようなことがあったら、参考までにお聞きしたいんですけれども。 ◎石原秀樹 観光振興課長 一番、今回、デスティネーションキャンペーンをやって感じましたことは、お客様の消費額がかなり落ちているということでございます。宿泊するに当たっても、しっかりとこれだけのお金を出せばこれだけのサービスがあるということで、お客様はかなり賢くなっております。したがいまして、それに見合うだけの取り組み、またはそれに見合うだけのサービスをしっかりつくり上げる必要があるかなと考えております。  それから長野県のいわゆる特性といたしまして、自然だとか温泉というようなものがあるわけでございますが、この2つにつきましては、ある程度、お客様の評価も高いなと感じております。  もう一つ、食でございますけれども、食につきましては、私ども、新しい信州オリジナル食材だとか、新しい料理だとか、またB級グルメだとか、いろいろな形でやってきたわけなんですけれども。まだまだ食については、私ども足りないところがあるかなと考えております。事業仕分けでゼロベースでということでございますので、しっかりと腰を据えて、もう一回つくり直したいなと考えております。  それからもう一つは、おもてなしでございます。おもてなしは、先ほど委員がおっしゃったように、永遠に私たちやっていかなければいけないことと考えておりますので、これは必ず継続していきたいと思っております。以上です。 ◆福島鶴子 委員 DCの大型キャンペーンを通じて、私も、長野県観光のこれからに対して、観光関係の人だけにとどまらず、県民の皆さんも改めて意識を持ってきたかなと、大型キャンペーンというものは本当に必要だなと感じた次第でございますけれども。  最後に、事業仕分けのときに、仕分けで不要とされた食のことなんですけれども。これ、直接、事業を担当された方として、この不要とされたときの感想をお聞きしたいんですけれども。 ◎石原秀樹 観光振興課長 大変残念でございました。以上でございます。 ◆福島鶴子 委員 そうですね、その辺のところは、また改めて、ではどうしたらどうなのかということが、今度、23年度の中に入っていただけるのかと。  最後に部長にお聞きしたいんですけど、この仕分けで、この事業に対しては哲学がないというような言葉がございましたよね。長野県の観光部長として、長野県観光の振興に対しては、どのような哲学を持っていらっしゃるのか、お願いをしたいと思います。 ◎久保田篤 観光部長 哲学というような、きちんとしたものをすぐに表現できませんけれども。観光というのは、論理から出るのではなくて、おもしろいものを追求する、みんなを楽しませるという、ある意味で、感性に訴える仕事でありますので、さまざまな仕事をする中で、論理だけですべて割り切ってというか、整理するのは、事後に整理する必要はありますけれども、トライアルをしながら、何かこうやったものから、新しい価値を見出して、そして次につなげていくというのが、多分、過去の観光、あるいはさまざまな産業の、伸びていく方向だったのではないかと思っております。そんなわけで、今回の仕分けの中で、哲学がないとか、あるいはゼロベースからということにつきましては、費用対効果、それから戦略性、そういうものについての、我々自身の整理がきちんと十分に行われていなかったという反省点はございます。  しかしながら、また繰り返しになりますけれども、観光というのは、要するに論理から出るのではなくて、必要性と、どこかに、楽しませて、そして何とか人に来ていただくとか、おもしろくやっていこうというトライアルの連続の中から生まれますので、そんな点につきましては、常にトライアルをしていくという積極的なスタンスは維持していきたいと思っております。  そういう意味で、事業仕分けにおける反省ということでの、いわゆる論理的な整理、あるいは戦略性というものについては、しっかり我々もう一度反省、それから今後の取り組みの中できちんとそういうものを位置づけていくということは必要でありますけれども。積極的な姿勢は、いずれにしても欠かすことはできないと思っております。 ◆福島鶴子 委員 ありがとうございました。遊び心というものがないと、できないのかなと思いますね。もちろん、今、部長もおっしゃったように、論理的なものだけではなかなか、わいてくるようなものがない。私は観光というのは遊びだと思っていますので、遊び心を持たなければいけないということを申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。 ○小島康晴 副委員長 ただいまの福島委員の御発言に関しまして、他の委員の方から御発言等ございますでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  よろしいですか。では引き続き委員各位から御発言願います。 ◆甕裕一 委員 よろしくお願いします。まず観光誘客促進事業についてお聞きしたいんですが。公共交通機関や自転車を利用した環境にやさしい旅行の提案とか、あと自動車利用による来訪者への誘客宣伝を実施とありますけれども。ハード面で自転車道だとか駐車場が整っていないという面もあると思うんですけど、なかなかそれでパーク・アンド・ライドとか、パーク・アンド・サイクルが難しいような状況もあるかと思うんですが。観光部の担当外ではあるかもわかりませんけど、その辺の条件の整備について、いかがお考えでしょうか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 観光部といたしましては、ハード面の整備というのはなかなか難しい面がございます。したがいまして、現在あるものを組み合わせることによりまして、お客様にこんな遊び方ができますよということで提示したいと考えております。例えば自転車におきましてでは、どこにレンタル自転車屋さんがありますよとか、または県内に幾つか自転車道路というものができておりますので、それをしっかりと提案できるような形でこれから情報を修正していきたいと考えております。以上です。 ◆甕裕一 委員 続いて、信州ぐるっと“ケータイ”キャンペーン2011の実施ということで、「信州なび助」、これは私も登録させていただきましたけど。これは、「信州なび助」の登録者に対して何か特典のあるキャンペーンということなんですか、キャンペーンの内容を教えていただきたいんですけれども。 ◎石原秀樹 観光振興課長 信州ぐるっと“ケータイ”キャンペーン2010の関係でございます。これにつきましては、期間でございますけれども、昨年の3月1日からことしの3月31日までということで、1年間を期間といたしまして、その中に春・夏・秋・冬という形で4つのシーズンをつくってございまして、このシーズンの終了ごとに抽選会を行っているところでございます。例えばポイントで一番多い方を表彰するとともに賞品を差し上げる。または、県内の特産品等をプレゼントとして当選者には差し上げているところでございます。 ◆甕裕一 委員 基本的なことがわかってなくて申しわけないんですが。登録者の方が何かに応募しないともらえないということなんですか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 これはケータイキャンペーンになっております。キャンペーンに参加している施設に行きますと、そこにQRコードというのがございます。携帯電話をそこに重ねていただくことによりまして、自動的にポイントが入ります。そのポイントは自動的に私どもでわかりますので、その期間中、一番多くのポイントを稼いだ方というのは自動的に私ども把握できます。したがいまして、その方に私どもから、今シーズンのキングですよ、クイーンですよというような形で御通知しているところでございます。ですので、特別なことは必要ございません。  すみません、携帯電話で登録して申請するそうです。すみません、応募は申請しなければいけないそうです。すみません。 ◆甕裕一 委員 ということは、端末にただ未登録者がかざしても、それはポイントにならないということなんですね。登録をしないといけないということ。そうなると、ある程度、一定規模の分母がないといけないかと思うんですが。この登録者の総数というのは、今、わかる範囲で結構ですので、特に資料の請求とまでは言いませんので、どのくらいか、わかれば。 ◎石原秀樹 観光振興課長 なび助の会員数は、12月末現在で1万3,931人、約1万4,000人でございます。それから、ポイントラリーのプレゼントの応募数でございますけれども、一番直近のシーズン3ということで、8月1日から12月31日までの期間でございますが、このときには2,360人の方が応募をしていただいたという数字がございます。 ◆甕裕一 委員 登録する際に、郵便番号とか生年月日、何年何月生まれまでですか、確か入力しなければいけないと思いましたので、大体、どの辺の地域の方がとか、年代はどのぐらいの年代の方が多いかというような、その辺の把握はされていらっしゃいますか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 すみません、お時間をいただかないと、その数字は出てまいりません。 ◆甕裕一 委員 では、続けて。この「信州なび助」は正直いって登録しづらいんだと。ニックネームを登録しなければいけないとか、非常に使いづらいなという印象も受けるんですが。その辺の使い勝手については、何かお聞きになっていらっしゃいますか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 確かに携帯電話を使いなれていない方々、特に高齢者の方からはそのようなお言葉をいただいております。今回のキャンペーンは、一つの実証実験としてやっておりますので、今後、本格的な稼動をするときには、またそれを生かしていきたいなと考えております。また、現在、携帯電話も今までの携帯電話からスマートフォンに徐々に変わっておりますので、その対策を今後考えていかなければいけない時期が来るかなと考えているところでございます。そのときに、その改善を行っていきたいと思っております。以上です。 ◆甕裕一 委員 わかりました。続いて、観光資源ブラッシュアップ事業についてお聞きしたいんですが。これはDCの後、その結果を受けて、反省点なども生かしてということになるかとは思うんですけど。資料23の後のほうの課題の5番で、地域の総合的な魅力向上のため、観光関係者だけでなく、農業、商工業、教育、環境の分野との一層の連携が必要であるという課題が出ているんですが、対象者は、宿泊施設、観光施設、飲食店、土産品店のほか、商工会議所などは入ってはいるようなんですけれども。農業とか教育だとか環境といった分野とのかかわりというのは、どのような総括で考えていらっしゃいますか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 観光資源ブラッシュアップ事業の対象者におきましては、一応、この①から③は例示という形で書いております。したがいまして、農業関係者、または林業関係者が入ってきたいということならば、私ども、それを除くわけではございません。また逆に、観光資源としてはいろいろなものが成り立ちます。廃屋ではなくて工場跡だとか、または果物狩りというのも、これも一つの観光資源と考えておりますので、そのような活用の仕方もあるかなと思っております。以上です。 ◆甕裕一 委員 わかりました。続いて、おもてなしについてなんですが。先ほどおもてなしとマナーは違うというようにおっしゃっていましたけど。ただ、県民運動ということですので、県民全体にそういった意識の啓発というのは必要になるかと思うんですけれども。マナーの面などでも、これは私の私見かもわかりませんけど、残念ながら、長野県内は他県と比べても遅れているようなところがあると思うんです。  例えば電車の中でも、健常者が優先席に座っていたりとか、車掌さんもあまりそういう方を注意しないという面もあるんですけど。それから車の運転などでも、松本ナンバーや長野ナンバーは、どうも全国的にはあまり運転マナーがよくないといった不名誉な言われ方もされていますけれども。そういったところを時間がかかることではあるんですけど、草の根的な改善が必要だと思うんですが。その辺の啓蒙みたいなものについては、どのようにお考えですか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 啓蒙につきましては、私のほうから何とも言えないんですけれども。「さわやかにもてなそう」県民運動の宣言の中に、県外ナンバーの車に対しまして道を譲りますとか、少なくとも車に関しましては、県外車に対して道を譲りますとか、そういうような宣言が寄せられておりますので、県民の方々の中には、そういうことも大切だねという意識があるということを確認はしております。したがって、それを少しずつ多くしていきたいと考えております。以上です。 ◆甕裕一 委員 外から来た方に不快感を与えないようなマナーの向上というものも必要かと思いますので、長いテーマではあるかと思うんですが、その辺のところを御考慮いただきたいかと思います。  あと続いて、外国人旅行者の戦略的誘致推進事業の、裏のページの新規事業の部分なんですが。県の公式観光外国語サイト拡充とあるんですが、これは、外国語サイトということですので、インターネットだけですかね。特にパンフとか、そういったものについてはどうでしょうか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 この②の新規事業、外国語サイトの充実は、インターネットだけでございます。現在は、「Go!Nagano」という名前で、英語、中国語が繁体語・簡体語の2種類、それから韓国語という4種類やっております。それに今度はタイ語を加えるという形でございます。  ただ、中身なんですけれども、ただ日本語を英語に直す、韓国語に直すだけではございません。中国人だったらどういうようなところに行きたいだろうということで、長野県に住む中国人の方々のブログを載せたり、彼らが訪れそうなところをチョイスいたしまして、一番最初のページに載せるというような形で、各言葉ごとにも、私ども配慮をしているつもりでございます。  タイ語におきましては、ことしでございますけれども、日本のコンビニエンスストアがタイの中心地区で大規模に展開をしております。ファミリーマートというところでございますけれども。このコンビニエンスストアの方々の御協力を得まして、私ども、パンフレットを置くことができるというチャンスをいただきました。したがいまして、このチャンスを生かそうということで、タイ語のパンフレットを今年度つくりまして、タイで大々的に私どもの出展しております旅行博の期間を中心に、タイ、バンコクの中心街におきますファミリーマートで配布をしたところでございます。 ◆甕裕一 委員 単純に外国語の対応と、言葉だけの問題ではなくて、日本文化を理解してもらうということも必要だと思うんですね。例えば温泉の文化がわかりづらいような国の人たちが浴衣を着たまま温泉に入ってしまうとか、そういったこともあるかと思いますので、もう少し日本文化に対して理解をしていただくという、その辺のお考えはないんですか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 今回、タイを選んだというのは、タイにおきまして、先ほども申し上げましたが、日本ブームがあるということなんです。日本ブームが何で起きたかといいますと、日本の多くの企業がバンコクに進出しておりまして、タイの方々、どんどんと経済成長が進むに従いまして、可処分所得も上がってきて、いろいろな面で余裕が出てまいりました。その中の一つの希望として、自分が勤めている日系企業の本国へ行ってみたいなということで、大変、日本に対しましてはいろいろな知識を持っております。したがいまして、日本へ実際に来てくださいませんかと、その中で長野をしっかりと、この自然豊かさということでPRしたいなと考えております。  幸いにも、バンコクにあります、長野県の県人会の方々も御協力していただけるということになっておりますので、彼らともこれから連携して進めてまいりたいと考えております。以上です。 ◆甕裕一 委員 わかりました。続いて信州まつもと空港と連携した周遊観光推進事業についてなんですが。福岡で長野県観光のPRを行うということで、県内観光地の認知度をアップさせとあるんですが。現在、福岡の方々の長野県に対する認知度がどの程度なのか、いろいろアンケートなどおとりしているとは思うんですけれども、今、どの程度で、それを具体的にどのぐらいまでアップさせたいというような目標などはお持ちですか。 ◎長谷川浩 観光企画課長 福岡につきましては、企画部で、補正予算でアンケートをしております。それから、私どももFDAの就航につきまして、現地でアンケートをとりました。私どものアンケートは3割ぐらいだったと思いましたけど、いずれにしても非常に低い数字でございました。福岡・信州まつもと空港に就航するフジドリームエアラインズを御存じですかということで、これにつきましては、「知っている」という回答が32.9%ということでございました。それから企画部は企画部でまたアンケートはとっております。これはまた用意したいと思いますけれども。いずれにしても非常に低い数値で、認知度の向上というのが一番のベースでございますので、これが非常に緊急性が高いということで、企画部では、テレビコマーシャルを行うということで補正予算対応をとっております。  私どもはその認知度の向上の上に立っての誘客の促進ということなんですけれども、イベントの開催、それからメディアへの情報提供といった、メディアトリップで、向こうからメディアを招聘しまして、番組の放送をして、長野県の観光の魅力を訴える、そういったことを補正予算で今年度やりましたし、また来年度も考えております。そういう状況でございますが。 ◆甕裕一 委員 アンケートはとり方によっても、いろいろと数字のばらつきなどあるかと思いますので、この32.9%をどのぐらいまで上げようという、何か目標の数値などは考えていらっしゃいますか。 ◎長谷川浩 観光企画課長 とりあえず数字としては、設定はしておりませんですけれども、気持ちとしては、半分以上の方はという気持ちはあります。 ◆甕裕一 委員 わかりました。突然いろいろなデータの要求をしまして、すみませんでした。ありがとうございました。  続いて、信州デスティネーションキャンペーンの総括についてお聞きしたいんですが。利用客7.2%、それから消費額では6.1%のアップというのは、私は非常に効果があったのではないかと思いますけど。ただ、実施の時期について、確か期間中の12月でしたか、JRのキャンペーンなんですけど、JRのダイヤ改正があったりとか、確かそのダイヤ改正が、東北新幹線の新青森までの延長と重なっていて、若干そちらのほうに食われた部分もあったのではないかとは思うんですけど。この委員会で関東に視察に行ったときにも、DCよりも何か青森の看板が多かったかなという印象もあるんですけれども。この実施時期については、正直、多少ずらしたほうがよかったかなという気もするんですけど、それについていかがですか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 確かに今回行いましたデスティネーションキャンペーンにおきましては、12月は青森新幹線があくよということで、東京駅、または上野駅のあたりでは、もう12月になりますと、青森一色になっていたというのは確かに事実でございます。ただ、私どもにおきましても、それは予想していたことでございまして、JRさんにおきましても、10月からスタートだったんですが、もう9月から実際には長野県のデスティネーションキャンペーンのPRをしていただいたということでございます。したがいまして、実質的には9月から、私ども、かなりのPR活動ができたかなと考えております。  それからキャンペーンの期間につきましては、もっと違った時期にという御質問でございますが、確かにデスティネーションキャンペーンに参加した方々からも、もっと違った時期、例えば秋の真っ盛りの紅葉の時期だとかにしたらどうですかというお話もございます。特に10月はイベントが少ない。ウォーキングラリーといって、ウォーキングのイベントも11月で終了してしまいまして、12月は雪が降らない限りスキーはできない。またはイルミネーションやお祭りが、少しばかりあるという形で、なかなかお客様を呼ぶようなイベントがないねというお話もいただいております。ただ、私どもいたしましては、お客様を年間通して来ていただけるような長野県にしたいなと考えておりますので、閑散期における一定程度の誘客というのも、これから大きなテーマかなと思いますので、これはあえてこの時期にやる価値もあるなと思います。  ただ、私ども、今後、アフターDCとして位置づけているキャンペーンにおきましては、10月からではなくて、少し前倒しで9月中旬から実施をしたいと、現在、考えているところでございます。以上です。 ○小島康晴 副委員長 委員長の交代を宣した。 ○木内均 委員長 引き続き質疑を行います。
    ◆甕裕一 委員 そんな逆風の中で、よく検討した数字だとは思うんですけど。ただ、その中で、この課題の中で一つ気になったのは、この4番ですか。この11月後半からは観光素材、イベントが少なくなりといった課題が載っているんですが。ちょうどスキーが始まるような時期なんですが、このスキー場関係者の方々は、あまりDCには参加していなかったんですか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 スキー関係の方々も参加しております。索道協会からも応分の負担をいただいておりますし、10月におきましては、私ども、スキーのPRもこのキャンペーンの中で実施したところでございます。 ◆甕裕一 委員 その中で、11月後半から観光素材、イベントが少なくなりというのは、これはどういった背景でこういう課題が出てきたと分析されていますか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 長野県の場合には、10月後半になりますと、もう紅葉の時期も終了になります。また、先ほども申し上げましたが、さまざまなウォーキングラリーも、季節のいいときということになりますと、11月で全部終了になりました。したがいまして、11月後半から12月にかけて、各地域におけるイベントがなかったということをここで言っているわけです。お客様を誘客するのに、そういう核となるようなイベント、または取り組みがなかったということを言っております。  私どもといたしましては、年間を通してお客様に来ていただけるような長野県の観光地づくりをしたいと考えておりますので、むしろそういう閑散期におきましても、しっかりとした観光資源をつくる。それが例えばイルミネーションだとか、または食の関係だとか、いろいろなものを12月、または11月末にぶつけることは可能かなと考えております。実際、国営アルプスあづみの公園におきましては、ことし、イルミネーションをやっていただきまして、かなりのお客様に入っていただいたと、私ども報告を受けております。そのような取り組みを、今度のアフターDCでも取り組んでいきたいと考えております。 ◆甕裕一 委員 ただ、閑散期であるということがわかっていての企画ですよね。終わってこういう課題が挙げられるというのは、何か工夫がなかったのかと思うんですが、いかがですか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 各地域の方々が、12月における取り組みが準備できなかったと。観光地におきましては、3カ月というのはかなり息の長いキャンペーンなんです。したがいまして、10月、11月の頭までというか、前半ですね。ここにかなり集中していろいろ取り組みが行われた結果かなと思っております。 ◆甕裕一 委員 わかりました。続いて、映画・ドラマを活用した誘客対策についてなんですが。この「おひさま」ですけど、地元では大分盛り上がっているんですが、地元の私がこんなことを言うのは何ですが、おそらく一過性で終わるのではないかとは思うんですけど。よく、昨年の連ドラの「ゲゲゲの女房」と比べられることはあるんですが、あれは水木しげるさんという実在の漫画家の半生を描いたものだったんですけど、今回の「おひさま」というのは完全なフィクションですので、おそらく一過性で終わるのではないかと思うんですけど。やはり、息の長いものを取り上げていただきたいと思うんですが。  その中で、この4つの中には入っていないんですけど、地元の安曇野で、拾ケ堰という、マニアックな、15キロほどのかんがい用水があって、それが、来年度からですか、何か教科書に扱われるといったことも聞いていますし、また、地元では、その映画がつくられていて、来月公開予定ということで、県の元気づくり支援金などもいただいているということで、そちらを、できればこの誘客対策の一つに加えていただきたいという、御検討をいただきたいと思うんですが。その辺はいかがでしょうか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 資料24に掲げました4つの作品というのは代表例でございまして、このほかにも、長野県がロケ地になっている作品はございます。これもおいおい、私どもで整理いたしまして、ホームページなどでまた皆さん方にPRしていきたいと考えております。  それから、拾ケ堰の関係でございますけれども、大変きれいなところということで、皆様にお配りしました、この「おひさま」のここのところに出ている写真がそれでございますけれども。私どももこれを一つの観光資源といたしまして、十分にロケ地になりましたよということも口を添えまして、メディアの方々にしっかりとPRしていきたいと考えております。 ◆甕裕一 委員 わかりました。ぜひ御配慮をいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。あと、ことしの7月に、これは一時的なものなんですけど、3日間だけなんですが、松本市で国連軍縮会議が行われるということで、結構、世界各地からいろいろな方が長野県内を訪れることが予想されるんですが。それについて、観光的な一つの目玉として何か考えていらっしゃれば。 ◎田中功 国際課長 軍縮会議につきまして、松本市から開催の御案内もございまして、いろいろ支援等の依頼も来ているわけでございますけれども。松本市で、今、実行委員会をつくりまして、いろいろ事業の催事が決まってまいりました。今、元気づくり支援金も申請されていると聞いておりますけれども。松本市も、松本広域関係のパンフレットを配ったり、PRしていきたいというお話は聞いておりますので、県といたしましては、長野県全体のPRという形で取り組んでいただきたいということで、観光振興課にはパンフレットの用意をお願いしたりしているところでございまして、実際行ってPRの場に参加したいと考えております。 ◆甕裕一 委員 わかりました。最後に1点、信州に泊まろうキャンペーンについてお聞きしたいんですが。ちょうど、1月21日から4月30日までの半分ぐらい終わったところだと思うんですが、現在のところ、どの程度、宿泊客がふえたかという効果がもしわかっていれば、教えていただければと思います。 ◎石原秀樹 観光振興課長 信州に泊まろうキャンペーンの現在のプレゼント応募状況でかえさせていただきたいと思います。全部で982名の方の応募がございます。これが、県民宿泊コースは1泊、エコ泊コースは1泊、それから2泊コースとありますので、これを掛けますと1,393泊分の宿泊があったと。ただ、私どものキャンペーンだけでこれだけの泊数をふやしたわけではございませんので、そこら辺は差っ引かなければなりませんけれども。一応、この関係で、私どもが把握している泊数は1,393泊でございます。 ◆甕裕一 委員 はい、わかりました。半分終わったところでその数字というのは、当初見込んでいた効果と比べてどうでしょうか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 当初見込んでいたのは、6,000ぐらいは何とか持っていきたいなと考えておりますので、これから後半、頑張りたいと思います。以上です。 ◆甕裕一 委員 全体で6,000ですよね。半分終わったところで6,000ですか・・・。〔「全体でです」という声あり〕全体で6,000ですね、はい。では残りの4,700余り、ぜひまた頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いします。ありがとうございました。 ○木内均 委員長 長谷川観光企画課長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。 ◎長谷川浩 観光企画課長 先ほどのFDAの松本・福岡線の認知度のことでございますが、企画部の調査で、知っていたとする人が13.8%、何となく知っていたという人が合わせて27.2%で、いずれにしても、先ほど32%、うちの数字もありましたが、低いことは確かでございます。それで、認知度の向上につきましては、企画部との役割分担で、企画部でやるということで、来年度予算にも、テレビコマーシャルの予算を盛っておりますので、そういったことで努めていきたいと思います。以上です。 ○木内均 委員長 ただいまの甕委員の質疑に対しまして、他の委員から質疑、御意見、あるいは討論等がございましたら、お願いをいたします。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕   午後3時10分まで休憩を宣した。 ●休憩時間 午後2時52分 ●再開時間 午後3時9分 ○木内均 委員長 委員会の再開を宣し、石原観光振興課長から発言を求められていたので、これを許可した。 ◎石原秀樹 観光振興課長 先ほど甕委員から、信州ぐるっと“ケータイ”キャンペーンについての属性についての御質問がございましたので、今、私ども持っている資料で説明させていただきます。10月から12月のシーズン3、3つ目のシーズンでございますけれども、応募数が2,363件でございます。そのうち県内が1,448、県外が915、県内が61.3%、県外が38.7%という状況でございます。以上です。 ○木内均 委員長 委員の質疑等、発言を許可した。 ◆備前光正 委員 それではよろしくお願いいたします。私からは、もう何人も取り上げているところですけど、資料23の信州DCの結果ということです。きょう、速報値と実施報告書ということで目を通させていただいているところですけど、何分にも時間があまりなくて、細かいところまでお話を聞きたいところでもあるんですけれども、私からは、まず先ほど甕委員からも、前年比ということで7.2%増と。これは昨年の新潟、あるいはその前の仙台等よりも、悪条件の中でも非常に健闘されて、お取り組みには本当に御苦労さまでしたということで申し上げたいと思うんですけど。まず7.2%ということで、前年同期比という形だと思うんですけれども、この経済不況のもとで、昨年も一昨年もかなり経済的には落ち込んでいるんですけど、特に前年と比べるということで、それにプラスすることは、右肩上がりの数字、最近見たことがほとんどないような状況の中では、うれしい数字ではあるんですけど、前年とかと比較するというのは統計的にはいかがなのか、その辺はどのように検討されていますか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 今回、報告させていただきました7.2%というのは、前年対比で今回のこのデスティネーションキャンペーンの数値的な評価をするためにわざわざ設けた数値でございます。したがいまして、備前委員のおっしゃる、例えば長いトレンドで見たらどうですかという形になりますと、1年を足し上げて見る必要があるかなと考えております。したがいまして、1年を足し上げたものは、6月の議会には御報告できるかと思いますので、そこで例年の1年単位の数値が出てくるかなと思います。 ◆備前光正 委員 わかりました。それで、先ほど答弁の中で、新潟も国体とか「天地人」があったということで、そういう条件下でも奮闘されたと私どもも思ったわけですけれども。具体的に新潟とか、その前の仙台とかは、きょうの資料、冊子でいくと、例えば県では今回の事業のためにはこの2年間で1億円の財源をとってやられたということで、その辺の他県との、例えば昨年、一昨年との比較というのはいかがでしょうか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 事業費ベースでいきますと、長野県は2年間で1億円でございます。新潟県は3億円、それから仙台・宮城におきましても3億円以上のお金をかけております。また、私どもの後に行われます群馬県が今準備を行っているところでございますけれども。こちらにつきましては、数字は確かなことは教えていただけないんですけれども、3億円以上のお金をかけているというのが事実でございます。 ◆備前光正 委員 私も費用対効果ということはあまり言いたくないんですけれども、そうした意味でも、非常に少ない予算で効果を上げているということは、私はこの点でも評価を、6月の数字というのもまた見たいとは思いますけれども、そのときもここにいたいようにしたいとは思うんですけれども、きのうも言いましたけど。  それで、先ほども、季節変動というところですよね。きょうのこの各箇所を速報値で見ますと、秋から冬に行きたいというところ、それからサマー、スプリングという、季節変動を考慮しないと、一概には比較できないんじゃないかなというのは思うわけですね。いつ実施するかということも、逆の問題でもあるわけですけれども。具体的に、そうしますとこの(2)の増加率の大きかったというのは、この数字を見てわかるんですけれども。逆に、この時期に落ちてしまったといったところの数字的なものはどのように見ていらっしゃいますか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 今回の80カ所の個別の状況につきましては、お手元の実施報告書のA3の資料を見ていただきますとすべて載っております。これを具体的に見ていただければ、どこがどの程度落ちているか数字的にはわかると思います。その中におきまして、象徴的なものを幾つか御紹介させていただきたいと思います。  一つは木曽路の妻籠でございますけれども、ここが前年よりも落ちております。理由は、週末の天気が悪かったということで、天気のよしあしによりまして、かなり客足が入ったり遠のいたりするということでございます。また、妻籠におきましては、外国人の方がかなりいらっしゃるということで、円高という影響もございまして、外国人の方が例年に比べて少なかったかなということがあります。またそのほかに、去年の夏はとても暑かったということで紅葉が遅れました。また逆に寒さも早く来たということで、紅葉の実質の期間が短かったということで、それが多分に影響を与えているのではないかなと私ども考えているところでございます。  また、数字があまり思ったほど伸びなかったという中におきましては、南の方では昼神温泉がございます。かなりいろいろな取り組みを一生懸命やっているところでございまして、各温泉地を回る手形もつくったりしているところでございますけれども。そこの方々の御意見といたしましては、本来、もうちょっと下がるところを大体ゼロベースに持ってこれたんだよというような前向きな御意見をいただいておるところでございます。とりあえず私が知っているところでは以上でございます。 ◆備前光正 委員 私がこのことをお話したいと思ったのは、この増加率の大きかったところはこういう形で数字が出て、ただしDCのことで書かれているのは、トップの駒ヶ根の光前寺で、DC、ふれ愛いいご縁キャンペーンによる増加ということで、あともそれぞれ何らかの影響はあったんだろうなと思うけれども。先ほど来質問にもあろうかと思いますけれども、逆に落ち込んでしまったところというところに、今後のアフターについても、そこへの対策ということでぜひ季節変動も加えた中での誘客が進むように。私もきょう見たところなのであんまり細かいところまでわからないんですけど、確かに上昇率が高いところは、主な増減理由というところで必ず書かれているんですけれども、逆に少なくなっているところというのは、あんまり見えないかなと思いましたので、その辺ぜひとも今後御検討いただければなと思います。  また(3)の観光消費額というところで、これも、6.1%増ということで健闘されていると思いますけれども。数字的に、21年が450億2,900万円ですか、これが477億円ということで、これでいくと27億円ぐらいですかね。これと(4)の経済波及効果の数字との整合性といいますか、これ、経済研究所による推計ということですけど、これとの関係というのは、どのように見ればいいんでしょうか。 ◎長谷川浩 観光企画課長 (3)の観光消費額は、それぞれの市町村ごとで調査いたしまして、それを県で足し上げたものでございます。(4)の経済波及効果の観光消費額は、実際に経済研究所で、私どものパラメーター調査の一環ではありましたが、ヒアリングでそれぞれの方に聞きまして、使った額を日帰りと宿泊に分けまして、単価を人数に掛けて出しております。したがいまして、ベースとなるところが違いますので、比較できないものです。 ◆備前光正 委員 比例はしているということで、実数はそのまま経済研究所からの数字を掲載したということですね。この①②③を足し上げて波及効果というふうにされているんですけれども。それぞれの直接の効果というのと、1次、2次というのは、どのように違うのか、その辺、この中身はわかりますか。 ◎長谷川浩 観光企画課長 まず直接効果でございますけれども、これは観光地の利用者が直接県内において消費した額を足したものであります。それから1次波及効果でございますが、これは直接効果によって県内の各産業にもたらされる生産誘発額、直接使ったものによって、その結果、誘発される額が1次波及効果で、2次波及効果は、その直接効果と1次波及効果を合わせて、それから生じた雇用所得額の増加分が消費に向けられることによって県内産業にもたらせる額ということになっております。 ◆備前光正 委員 よくわかりました。いずれにしましても、この企画の後が、通年、長野県に訪れていただき、また宿泊等もふやしていくということで、いずれにしましても、経済の状況を非常に受ける分野ではあろうかと思いますけれども、アフターDCということも含めて、今後のデータの右肩上がりになっていくのをぜひとも期待をしていきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  続きまして、次の資料24ですね。映画・ドラマを活用した誘客対策についてということで、私もこの間、具体的には塩尻でもということで「おひさま」のロケということ等を含めて、テレビあるいは映画、CM等で長野県の観光地が紹介されて、またPRにもなっていくということが、観光の誘発にもつながっていくということで取り上げさせていただいたこともあるわけですけれども。  この取り組みの中で、特に「おひさま」もそうですけれども、広域観光推進連絡協議会という形で進められていくということですけれども。具体的には、この中で、例えばロケをしたところにおいて、「おひさま」の場合はNHKなんですけれども、この方たちと住民との関係を調整をしていくというのは、どこが主体となってやっていくのでしょうか。  実は塩尻も、このことでロケをされて、非常にマスコミも来まして取り上げられて、「おひさま」自体には塩尻というアナウンスはないという話ではあるわけですけれども。具体的には地域住民の生活しているところを活用されて撮影がなされたんですけれども。例えば朝から1日じゅう、奈良井宿を通行どめにしてロケに使われるということで、期待をしている一方、実は非常に、そこに住んでいる住民から見ると、1週間から10日近く生活にものすごい影響があったということです。例えばお年寄りの皆さんが、買い物に行く、あるいは病院へ行く、介護の施設へ行くというときに、車が入れないという問題を後から言われまして、こういったところの関係の調整とかは、どこかやっていかなければいけないんだろうなと思って、直接これが観光部なのかどうかわからないんですけれども、その辺についてはどういう関係調整しているんでしょうか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 お答えいたします。資料の中にございます「おひさま」広域観光推進連絡協議会、これは、今回の「おひさま」の放映を観光誘客に結びつけようということでつくられたものでございます。今、委員のおっしゃいましたものは、各地、県内では7つのフィルムコミッションというのがあるわけでございますけれども、そこが担当するものかなと考えております。例えば松本に例をとれば、松本のコンベンション協会の中に松本フィルムコミッションというのがございまして、ここではロケ地の情報の提供のほかに、撮影許可の申請の代行、またはロケ班の食事や宿泊施設の手配、またはエキストラの募集手配等もやっておるという形でございます。したがいまして、今、御心配のありました件については、フィルムコミッションで対応するというのが現在のやり方でございます。以上です。 ◆備前光正 委員 そうした場合、これはNHKのやり方なのかよくわかりませんけれども、例えば今回のロケに当たっても、エキストラの方の宿泊等とか、電気、水道、トイレの関係もそうなんですけど、結局現場が提供したということで、ほとんどボランティアだったという話を伺いまして、こういうロケをするということの、表は非常に大切な取り組みだと思いつつ、実はその裏方というのは非常に苦労されているんだなということを聞かされたわけなんですけれども。これはフィルムコミッションで、財政的にも、そういうのも全部、自前でやっていくという形になっているのか、その辺はどのようにおつかみでしょうか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 各フィルムコミッションが、どこまでお手伝いをするのか、またどのような負担を持つのかというのは、一概には決まっていないと私は理解しております。おのおののフィルムコミッションが、ロケ地として提供することによるメリット、それから負担するものを考えながら、お手伝いをする、しないというのは、決めていくものだと考えているところでございます。したがいまして、フィルムコミッションというものはまだまだできて日が浅いものですから、そのうちにある程度、フィルムコミッションでやる場合には普通こういう形なんですよと、ロケする場合にはこの程度は地元で見るものですよというルールづけがこれからできるかもしれませんけれども、今のところそのようなものを聞いたことは、私どもはございません。 ◆備前光正 委員 そうしますと、どうしても誘致したいという気持ちは非常に高くなるわけですけれども、それを支えるための原資ということで、この場合、県にもそれぞれのところに支援しましょうというようなことというのは、今までもされてなかったということですか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 確かにこれまで「阿弥陀堂だより」だとか、「さよなら、クロ」とか、いろいろな映画の撮影があったわけでございますけれども、私ども観光部といたしまして、お手伝いをしたと、具体的にお金を出したという事例は、私は聞いておりません。 ◆備前光正 委員 私もこれを取り上げさせていただいたときに、何らかの形で観光部として、こういったことでの観光のPR、そして誘客にもつながるということの、一つの観光の誘客策になるというふうに思ってお話しさせてもらっているんですけど。そういったところにも、幾ばくかの補助がぜひともあればいいなと思うんですけど、その辺のお考えは、部長さんにぜひともお答えをいただきたいと思いますが、よろしくお願いします。 ◎久保田篤 観光部長 フィルムコミッション、ロケ地の誘致に対する費用負担あるいは財政支援ということだと思いますけれども。これについて、私どもまだフィルムコミッションに対する県のスタンスという点におきましては、県内のフィルムコミッションの会議にオブザーバーとして出席してきているというのが現状の段階でございまして、それに対するさまざまな支援をどうするかというところまで議論がまだ至っておりません。今後の課題だと思いますけれども、確かにさまざまな活動をすればコストがかかるわけでございますけれども、それを公的にどうするかという形が望ましいのか、あるいは撮影側が負担するのが望ましいかというのは、これは多分、ケース・バイ・ケースなんだろうと思います。そんなことで、ここで明快な方針を持っておりませんので、今後、さまざまな地域のフィルムコミッションの皆さんとの意見交換の中で、一定の方向性が出てくるのかどうか、これはいろいろな今後の取り組みの中で検討する一つの項目かなと思っております。 ◆備前光正 委員 確かにケース・バイ・ケースであろうかと思いますし、特に今回、私はNHKの例でお話させていただきましたけれども、こういったことでの呼びたいという動きは、ほかの地域もあろうかと思いますし、特にNHKの大河ドラマの後に、スポットでその地域の紹介が流れるということ、これは民放はあんまりやらないんですけれども、そんなプラスアルファが非常に大きな誘引策にもなっていくということで、これはケース・バイ・ケースではあろうかと思いますけれども、ぜひとも今後御検討をいただきたいということをつけ加えさせていただきたいと思います。私からは以上です。 ○木内均 委員長 ただいまの備前委員の質疑に対しまして、他の委員から、質疑、御意見、討論等ございましたらお願いをいたします。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  よろしいですか。それでは順次御発言を願います。 ◆永井一雄 委員 予算書の10-2のところに、観光情報発信事業8,836万1千円と、資料にないもので、私、お聞きするんですが。例えば物件費が2,500万円とか、委託料とかいろいろありますが。そういう中で、私、前年度の予算を見なかったので前年度比の関係がわかりませんが。あるいは、観光宣伝業務委託料4,700万円の内容というものは、大体どんなようなものが想定といいますか、多分相手からいろいろ見積もっているんだと思うんですが、どんなものなんでしょうか。まず前年度との関係、そして今年度のそういう内容。できれば、私、午前中、委員長から資料請求ありますかと言われれば資料請求したんですが、資料請求をしなかったものですから、少しお聞かせを願いたいと思います。 ◎長谷川浩 観光企画課長 観光情報発信事業費でございますけれども、この中身につきましては、一つは、東京・名古屋・大阪での観光情報の収集、提供、案内等を行う観光情報センターの委託料、これは観光協会への委託ということになりますけれども。もう一つ、社団法人信州・長野県観光協会への負担金でございます。  観光情報センターの観光宣伝の委託料でございますけれども、中身は人件費と物件費といったものでございます。物件費につきましては、コピー代、高速道路の使用料、ファックスのリース料、そういったものでございます。  対前年比でございますが、前年度予算額8,956万5,000円に対しまして、8,836万1,000円ということで、ほぼ同額なんですが、若干の減になっております。 ◆永井一雄 委員 その中に県の観光協会負担金1,300万円とありますよね。この間も、私、お聞きしたんですけど、それは職員の人件費に合わせてやっているということだと理解していいわけですか。 ◎長谷川浩 観光企画課長 これは観光協会に対する負担金でありまして、観光協会が成り立つためのお金ということで、県あるいは市町村から負担金をとっているわけで、会費でございます。中身につきましては、人件費も、それから物件費も含まれております。人件費の割合が多いですけれども。 ◆永井一雄 委員 そうすると、そういうものに対しては、県がリードはできなくて、あくまで協会が、これだけ計算したらこういうふうになるからくれと、こういうことなんですか。それとも県も入っていろいろ議論する中で、うちのほうはこのぐらい応分な負担するよと、それで決まっていくということなんですか。 ◎長谷川浩 観光企画課長 協会の会費につきましては、県、市町村、民間、それぞれの分担に応じまして、協会で割り振って請求すると。県はそれに従って支払うということでございます。 ◆永井一雄 委員 わかりましたけど、そうすると県の観光協会が、金がなさ過ぎるとか、あるいはあり過ぎるとか、もっと仕事をいっぱいしてもらわなくては困るとかというのは、どんなふうに見てなさるわけですか。例えば皆さんからいえば、もっと負担金を出して、観光協会の活動をもっとしてもらいたいと。あるいはこれだけ負担しているんだけど、どうも観光協会はもうちょっと、私らがこんなに一生懸命やっているのに、取り組みが不足しているとか、その辺はどんなふうに。市町村の観光協会を見ると、大体市長の息がかかっていて、それでやっているというようなことなんだと思うんですけど。県の場合には、その辺はどんなふうになっているわけですか。 ◎長谷川浩 観光企画課長 観光協会の収入の構造でございますけれども、県の観光協会の場合は、圧倒的な部分を県で負担する構造になっております。一時、市町村の会費を廃止していたことがございましたが、それは何とか復活して、その部分は観光協会としての事業ができるようになっております。それはありますけれども、非常に多くの部分を県が負担している。収入ベースで、大体7割強、事業費ベースで6割強は、県で負担するという構造になっております。  事業費ベースの6割につきましては、今回、お願いしてあります、主に観光振興課関係の予算でございますけれども、こちらで、観光振興課が直接執行したほうがいいものと、それから協会にあわせまして、市町村、民間等と連携してやったほうがいいもの、そういった事業の性質を分けまして、それで割り振っているところでございます。  あと観光協会は自主事業ということで、スノーキッズ倶楽部等、独自の財源を持って実施している事業もございます。そういった中で、私ども、いろいろな、そういった事業は伸ばしていっていただきたい、なるべく自立的な団体にというふうには思っておるんですけれども。なかなか、実際問題として自主財源を確保しながら事業を行うというのは難しいというのが実情としてはございます。 ◆永井一雄 委員 今、県でいろいろやっていなさるのも、公務員の立場でいろいろこうやられている。観光協会というのは民間の立場でというので、私、言えば、民間の立場でもっとやったほうがいい部分が、今も分けているとは言われましたけど、どうなんだろうなとも実は思ったものですから、もっと補助金を出すなり、何なりして、民間の立場でどんどんやってもらうのがいいのかなと。しかし、その補助金というのの大半は県なんだから、県の意向を酌んでというふうになるのかなと。しかし、今のように、そうじゃなくして、観光部というものも片一方県の中の組織があって、観光部がぐっと表に出て、前へ出て取り組んでいくというのと、その辺のところは、部長さん、どんなふうに、他県の例も含めながら部長のお考え等を少しお聞かせいただきたいと思います。 ◎久保田篤 観光部長 県の観光部と外郭団体であります県の観光協会との役割分担の議論だと思います。経過は、今、長谷川課長からお話がございましたように、今から、そうですね、7、8年前から観光行政の組織的な変遷が毎年いろいろ行われたという中で、最終的には、行政部門である観光課が平成15年の末に解体されまして、その後、庁内でいろいろなセクションができました。また一方、最終的には県の観光行政はほとんど観光協会に移行したという経過があるわけです。そんな中で、本来、役割分担がどうあるべきかということは、望ましいものは、団体としては自主運営ということが大事だろうと思っております。  しかしながら、現局面において、長野県の観光振興をどういうふうにスムーズにやっていくかという観点におきましては、役割分担はしつつ、外に向かっては一体的な形の中で取り組むことが、今のところ、効率的じゃないかと、こんな実は感想は持っております。そういうことですから、県の観光部は何をするか、ある意味では行政としての信用力を前に、もっと前面に出ていろいろな、言ってみれば信用力を持った企画部門を中心に担うべきだと考えておりますし、また協会は、民間の部門として、お金にかかわる、旅行商品の造成だとか、あるいは旅行会社等との人的なノウハウの蓄積を生かした行動というのが理念的には整理されるべきだと思っております。  外郭団体ということでございますので、スムーズに運営していくこと、それから自主的に運営していくというのが望ましいわけですので、外郭団体の基本方針というのがそれぞれ外郭団体にありますけれども、それに即しまして、今後の課題を整理しつつ、できるだけ県として観光振興にどうすれば役立つかという一つの大きな目的の中で、スムーズにそういうものがいくようにすべきだと考えております。ですから、外郭団体だけを取り上げて、いわゆる観光協会だけを取り上げて議論すると、実はそのことによって全体のパワーが、力が落ちることのないように心がけていきたいと思っております。  ちょっとまとまりませんが、できるだけ機能分担をしつつ、そして大きな目的に対して重点的に対応できるようにと、このことが重要でございますので、そのことに意を用いていきたいと思います。 ◆永井一雄 委員 私もこうでなければいけないという、そういうことを持っているわけではないので。ただ、役所がやるというのは、なかなかやりにくい部分もあるのかなと思うものですから、どんなふうにあれなんだろうなと。皆さんの苦しみもあるだろうなと思って、ずっとお聞きもしていたんですけど、わかりました。  次に、10-5の観光振興推進補助員というのを、各地方事務所と言われたんですか。現に1,900万円のっていますけど、どのようなことをされておるのか、少しお聞かせください。 ◎石原秀樹 観光振興課長 観光振興推進補助員の質問でございます。現在、各地方事務所と、観光振興課におるわけでございますけれども。現在やっていただいております業務は、私たちの職員の事務の補佐をしていただいております。具体的には、パンフレット等の発送、または自前でポスターとか、横断幕等を私たちつくるわけでございますけれども、その作成も手伝っていただいているというような状況でございます。また、イベント等があった場合には、一緒に現地に赴きまして、イベントも実施しているという状況でございます。 ◆永井一雄 委員 ほかの課にも臨時嘱託という人たちがいるんですけど、そういうのとはまた違う位置づけで、こういう補助員ということでやっているという理解をしていいわけなんですか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 財源は、実を言いますとこれは雇用の基金を活用させていただいております。昨年はデスティネーションキャンペーンがあり、観光の業務がかなり大きくなるいうことで、特別に認めていただいたものでございます。23年度も、規模こそ小さくなりますけれども、同じ手数がかかるアフターDCがございます。したがいまして、その補助のために認めていただきたいということでお願いしているものでございます。 ◆永井一雄 委員 雇用基金というのは、ここに書いてあってわかるんですけど。そうすると、今度、雇用基金が3年でなくなれば、どういうふうになるんだなと、実は、私、思っていたんですよね。それは前からあったのかどうなのか知りませんけど、ただ予算の計上は雇用基金だから補助員と、こういうふうにのせてあるのかと思ってお聞きしたので、わかりました。  次に、いろいろな事業をされているんですけど、これを統一したパンフレットというですか、一つ一つのパンフレットなのか、あるいは統一して、各市町村あるいは観光協会が、めくればなるほどというふうにわかったものがあるのか。それとも、いろいろな計画をされていますよね、事業。そういうものは統一したものがあるのか、ないのか、その辺はどうなんですか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 長野県におきましては、以前、長野県のイメージを訴えるということで、「信州道楽」という形で、青い空、それから雄大な山脈、また白樺林というようなものを前面に出したパンフレットをつくっていたことがございます。また最近では、今回、デスティネーションキャンペーンで行いました公式パンフレット、これが私どもといたしましては、長野県のPR総合パンフレットという位置づけで現在使用しております。そのほかは、今度は個別的なものになっております。例えば前回にもお配りしましたけれども、縦長のデスティネーションキャンペーン用につくりました未知の発見のものだとか、歩くをテーマにした冊子だとか、そういうものをテーマごとに現在つくっているところでございます。以上です。 ◆永井一雄 委員 私の聞き方が失礼しました。顧客に渡すパンフレットは、当然、個々的なものだけど、そうじゃなくして、県がいろいろ政策的にやろうとしている、あるいは計画している、そういうことを、例えば私が地元の商店へ行ったときに、おい、県にはこんないいのがあるんだぞと言ったときに、そんなことを見たこともないと、聞いたこともないと、こういうふうに言われる部分があるので、例えば地方事務所とか、あるいは商工会議所とか、市とか、そういうところへ統一的なそういうものがあるなら、一目瞭然というふうにあるんじゃないかなと思ったものですからお聞きしているんですが。 ◎石原秀樹 観光振興課長 永井委員のおっしゃるのは、例えばオリンピック誘致のときに長野県がわかるよというようなパンフレットというふうに、私は、今、理解したわけでございますけれども、そういうものでよろしいでしょうか。そうじゃなくて・・・、〔「そうじゃない」という声あり〕ございません。〔「運営するほうの人の話で、お客の話ではなくて」という声あり〕はい。すみません、ございません。 ◆永井一雄 委員 できれば、予算がどのくらいかかるかは別問題として、私はそういうものをつくってもらったほうが、いろいろなのを皆さん考えてやってもらっているわけですよね。それをできるだけ、例えば商工会議所へ行っても、あるいは市の観光協会へ行っても町村へ行っても、そこに立つ人は、一目瞭然、相談があったらすぐこうできるというようにしてもらったらと思っているんですけど。何も市で、あるいは商工会議所の窓口で全部親切に対応しなくても、このことはすぐ県へ、ここへ電話して聞いてくれというような話になればいいのかなと思って聞いていたものですから、また御参考にお願いします。  次に田舎暮らしの「楽園信州」創造事業というので資料12がありますが。今までの実績、あるいは案内人2名配置となっていますけど、この実績などは、実績表があったのかどうなのかわかりませんけど、その辺のところはわかりますか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 田舎暮らし案内人でございますけれども、現在、2名配置しております。この田舎暮らし案内人は、平成18年の5月に初めて設置いたしまして、その後、ずっと今日まで設置をしているものでございます。ちなみに最近の状況を申し上げます。21年度は全部で相談件数が164件ございました。そして県内の移住に成功したものが22件でございます。そしてまた1年さかのぼりますと20年は、182件、そして成功したものが19件という形になっております。その前は200件を超えるような状況であったわけでございますが、おおむね、私どもとしましては、最近5年間を平均しますと、200件の相談を受けて、約1割、20件の移住に成功していると考えております。  ただ、これは私どもの職場におります田舎暮らし案内人2名の成果でございまして、そのほか具体的に、例えば長野市がいいですよと言われた場合には、長野市さんのセクションに回しますので、それは私どものカウントには入っておりません。以上です。 ◆永井一雄 委員 案内人2名で、その辺のところはあれなんですけど、いま少し力を入れるなら、案内人をふやしてやれば、勝算があるのか、ないのか。いや、そうじゃないなというふうなことでも議論されたと思うんですけど、その辺のところはどうなんですか。移住された皆さんの後フォローというか、それも、実際、移住されてきたけど、2年たったらいなくなってしまったというのかどうなのか、その辺のデータもお持ちなんですか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 Iターン・Uターンにおける長野県の位置でございますけれども、幾つかの資料がございます。例えば首都圏の住民の方々を対象に2地域居住ということで、週末、長野で住む、平日といいますか、ウイークデーは東京で住むというような生活をした場合に、どの県を選びますかといった場合には、長野県が1番に選ばれております。また、全国の人気の田舎ベストテンの中には、長野県が第1位というような形になっておりまして、長野県のIターン・Uターンにおける位置は、極めて高いものと私ども考えております。 ◆永井一雄 委員 私が聞いているのはそうじゃなくして、今、実績があるわけですよね。1割の何人何人って。そういう人たちが、現在も長野県に移住して喜んで生活しているのかどうなのか、そういうデータもあるんですかと言っているんです。 ◎石原秀樹 観光振興課長 平成20年に実施しましたものがございます。これ、アンケートの回答数が18件ということで、極めて少ないわけでございますけれども。現在の生活に満足しているという方が89%おりまして、かなり定着率は高いと私どもでは考えております。 ◆永井一雄 委員 今、課長さん言われたのだけで見ても、30、40、50ぐらいですか、来ているというのはね。その中で18件しか回答してくれないというのは、どうも後フォローがうまくしてくれてないからなのかなと実は思ってもしまうんですが。 ◎石原秀樹 観光振興課長 これは、18年度、19年度に移住してくださった方々、38件に対しまして行ったものでございます。その中におきまして、25件を選びましてというか、住所等がしっかりと明確であるものが25件ございましたので、そこに対しましてお願いをして18件の回答でございました。 ◆永井一雄 委員 はい、わかりました。それで来年度は、長野県移住・交流推進本部をつくるとこういうことですから、私、さっきお聞きしたように、相談員2名ではなくして、もっとふやすんだからというようなことも実は思ったもので、推進本部をつくったから実績が上がるというふうに、本部、知事だかだれだかになったからといって上がるというものでもないんだと思うんだけど。どんなような構想でこの推進本部ということを、今、考えられているわけですか。 ◎石原秀樹 観光振興課長 現段階におきましては、田舎暮らし案内人を増員するという考えはございません。とりあえず県庁の各部署におきまして、移住だとか、または交流について担当している部局に集まっていただきまして、長野県全体の中長期的なプランをつくりたいと考えております。その中におきまして、今後、移住について、さらに力を入れるべきだと、しかも案内人をふやすべきだというような議論になりますれば、私ども、正式に予算要求をしてまいりたいと考えております。 ◆永井一雄 委員 はい、わかりました。次、資料23の信州デスティネーションキャンペーンの結果ですが。それ前に、私、部長さんが言われた、去年ですか、1コインに何でしたか・・・〔「もう一度、もう1泊」という声あり〕もう一度、あの言葉がこの資料の中から消えてしまっているので、私、あれを聞いたときになるほどうまいことを言うなと実は思っていたんだけど、最近、報告には一つもそんなことが載ってない。それはいかがなものかなと、実は、私、思っていましたので、大いに反省して、ぜひその1コイン、1何とかというのを、それに向かってやったということなんですから、よろしくお願いしたいと。  その成果と課題の中で、(2)の③に評価が低いという点がありましたよね。サービスの点ですね。接客態度、サービスが低いと。この前も、私、お聞きしたと思うんですけど、その辺のところを、どんなような反省というんですか、皆さんが対応した点で対応し切れなかったのか、あるいはどういうような点がね、私はどうもそこがあるんじゃないかと、長野県人として。各お店へ行ったときに、前に、私、言葉は悪かったかもしれないけど、須坂でいえば殿様商法なんだと。買っていくのが当たり前だと、こういうようなのが態度にあるんじゃないかなと。そこのところを変えていく。きょうもいろいろ言われましたけど、そういう点、どんな反省というか、あるいは今後の取り組みということでもいいですから、聞かせていただけたら。
    石原秀樹 観光振興課長 確かに今回の調査の中におきますれば、飲食店の接客、料理、お土産品の物品の販売、それから観光サービス全般の接客態度については、75%という目標までは達しなかったという結果が出ております。それで具体的にどのような取り組みをしていたのか、またはこれからするのかということなんですが、それにつきましては、各業界に私どもお願いをしているところでございます。例えば一つの例といたしましては、JRの駅におりて、真っ先に地元のタクシーに乗るというのがございます。したがいまして、タクシー業界の方々におきましては、乗られる方々に対しての、接客態度につきまして、また観光ガイドもできるような形での資格認定だとかというような形で、私どもも取り組んでいるところございます。  少なくとも、よく例に挙げるわけなんですが、あと30分ほど時間があると、この付近であと30分、何か見るところはないかねと言われたときには、必ず自分の推薦できるようなところを探しておいてくださいねと。少なくとも、こんなところは何もないよというような言い方はぜひやめていただきたいというようなお願いをしているところでございます。以上でございます。 ◆永井一雄 委員 御苦労だと思うんですけど、そういうのね、大いにやってもらいたい。それと地域で、皆さんは上でというか、県全体の号令をかけてもらう。各地域で実際に、それを本当に親身になって取り組んでいかなければいけないなと、私は思っているんですよ。そこが、どうしても、例えば市でいえば観光課とか、あるいは商工会議所とかが、本当にそのつもりになっているのかどうなのか。ただ観光協会という圧力団体にだけなっていて、実際の地元の下部をしっかり指導していないんじゃないかという、私、自分自身の反省もありますもので、そんな点、またぜひ力を入れてもらいたいなと思います。  統一して調査すれば、本当は一番いいと思うんですね。須坂の職員が須坂のお店なんてやってもだめなんで、長野の担当者が須坂へ来てやって、須坂の担当者が長野へ来て当たれば、こんな程度なのかとわかるわけですよね。どこでも飛び込んでやってみれば。それ、統一して調査すればおもしろいんじゃないのかなと思って実はいるんですけど、また御参考に。  最後に、外国人旅行者の戦略ということでいろいろあります。私、一般質問で大連の話もしたんですけど。いろいろな関係で、大連とは言ってくれなかったけれども、それはいいんですが。中国の関係でいえば、日中友好協会というのがあるわけですよね。この日中友好協会を、いろいろな見方はありますよ、私自身も。だけど、せっかくいろいろなこういうのがあって、特に長野県の場合には、県日中友好協会とか、あるいは全国の関係の役員さんもおいでになるものですから、その辺の活用というのはどんなふうにお考えになっているのか、もし今のところ考えられていないなら、今後の中でまたその辺も入れていただけたらと思いますけど。 ◎石原秀樹 観光振興課長 観光振興におきましては、あらゆる組織の方、あらゆる関係者の御協力を得ながら進めてまいりたいと考えております。政治的にいろいろな関係があるとかということは関係なく、私どもとしましては、一般市民の観光を通じての交流を促進したいと考えていおりますので、今、お話のありました組織に対しましても、私どもと一緒に仕事ができるならば、積極的にかかわっていきたいと考えております。以上でございます。 ◎田中功 国際課長 委員の御質問はインバウンドの関係だと思うわけですけれども。日中友好協会さんも基本的には友好交流の土台のところでございまして、私ども、中国河北省との友好交流につきまして、常に一体になってやらせていただいております。つきましては、河北省との経済交流事業につきましても、昨年の4月に設立しました協議会にも、日中友好協会に入っていただき、昨年、板倉副知事を団長といたします調査団にも日中友好協会の方も加わっていただきまして、一緒に行って、おかげで北京や天津におきましても、かなり効果の上がる調査ができました。そういう面におきまして、私ども河北省としかないものですから、中国全般におきましては、日中友好協会を有効に使いまして、今後の経済交流、特に観光振興や、特産品のフェアにも活用していきたいと考えております。 ○木内均 委員長 ただいまの永井委員の質疑に対しまして、他の委員から、質疑、御意見、討論等ございましたらお願いをいたします。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  引き続き、委員各位から御意見等ございましたら、お願いをいたします。 ◆牛山好子 委員 御配慮いただきましてありがとうございます。3点ぐらいでしょうか、いろいろ本当に御苦労さまでございます。本当に小さな部ながら、大変な役目を背負ってということで奮闘していただいている様子がお話の中からもうかがえて、大変元気をいただいたような気がしています。今回のデスティネーションキャンペーンも含めて、その中で自分なりに感じてきたことを、お伺いをさせていただきたいと思います。  まず初めに、部長の説明要旨の中に、全国的な観光地間競争が激化する中、長野県観光は依然として大変厳しい状況に置かれているとの一文がございました。さまざま、前後の中で読ませていただく中かと思いますけれども。この長野県観光が依然として大変厳しいという、観光部としてこう受けとめていらっしゃる部分、あるいはこれは今後の一番の課題でもあるかと思うんですが。この辺について、部長、もう一度確認の意味で聞かせていただければと思います。 ◎久保田篤 観光部長 長野県の観光の状況をどう見るかということだと思います。既に統計でいろいろなところに出ておりますけれども、バブルのちょうど絶頂期であります1990年代の前半は、長野県の年間の観光客は1億人と。それから観光消費額も4,000億円を超えていると、4,400億円だったと思いますけれども。それが、現在、観光旅行者の数は9,000万人、前後しますけれども、それから観光消費額が3,000億円から3,500億円の間ということで、どうしても元気がないという状況であります。この右下がりの傾向が、今、下げどまったかどうか、実はよくわかりません。というのは長野県の場合には、善光寺の御開帳だとか、あるいは諏訪大社の御柱とかございますので、そういう中で変動を繰り返しながら、下げどまってないのか、下げどまっているのかと、この辺がはっきりしない、そういう状況であります。  それからスキー場につきましても、先ほど議論がございましたけど、90年代の初めに2,120万人のスキー場の利用者がありましたけど、今、それが3分の1になっていると。こういう状況を見ますと、数字からも観光の、いわゆる需要と供給のアンバランスというものが出ていると考えるわけであります。  お客様が減りますと、当然、旅館・ホテル関係の経営も苦しいわけですから、倒産も多くなるという状況でありまして。この辺のところは、全体の経済、個人消費が大変厳しい中においても、なかなか改善の兆しが、改善されてきたと言い切れない状況が続いているということでございまして、そういう意味では大変厳しい状況だと思っております。これが、今の御質問に対する認識ということになろうかと思います。 ◆牛山好子 委員 1億人とか、4,400億円とかという数字だけは、かなり一人歩きをしているような部分もありますし、それはすべての産業について、農業もそうですし、長野県が抱えている状況と、一番いいところをどうやって目指すかという、その一つのジレンマみたいなものもある中でのお取り組みかと思いますけれども。そういう中で、観光部が設置されたというこの重さというか、厳しさということも含めて、お取り組みいただいているというふうに、私どもも認識をさせていただいております。その上で、何点か伺っていきたいと思うんですが。  今回のデスティネーションキャンペーンの中で、思いますことは、県全体として取り組んできたということがありますけれども。長野県、北から南も含めて、大変大きな、非常に広い県土だということの中で、例えば前にも申し上げたと思うんですが、福島県は長野県よりも面積が大きいんですが、あと台形なので3つに区切って、それぞれ、県としては地元の観光協会や経済団体や民間も含めて連携しながら、要するに3つに分けて、それぞれ、重点を入れる配分というんですか、それを年々変えながら、地元で何をやるか、どうするかということをきちっと決めていただいて、そこに県がどうかむか、予算をどう組み立てるかというような取り組みをしているということ。ですから、DCをやるにしても、会津を中心にしてやる。それから真ん中の通り、それから浜通りとか、そんな形でというのをお伺いしたんですけれども。それでも長野県さんほどは追いつかないという、6,600万人か、6,000万人前後、台だと思ったんですけど。そういう中でうらやましいというお話も実は向こうもされていたんですけれども。  今回、80カ所という拠点の中で、一つの評価をせざるを得ないということもあろうかと思うんですが。何かこう本当に、DCなんていつやったんだい、どこでやったんだいみたいな、実はその観光協会の方もいらしたとか。そういう、なかなか全体に行き渡らない感覚というんですか、これほど県が、あるいは観光協会も含めて、全県挙げてという、私たちとすると思ってはいるんですが。えっていう実感というのも、現実にあるというふうには認識しているんですけれども。  そういう意味では、その地域で開催される、例えば何年ごとの何とか、あるいはそれがないときのほうがいいのかわかりませんけれども、そういうふうな形の中で取り組むDCなり、あるいは県の一つの大きな観光集客に向けてのイベント、キャンペーンとか、そんなことも、ある程度、考え出してもいいのかなとそんな思いもあるんですけれども。その点についてが一つですね。  それから、いろいろ県内調査に行かせていただいた折に、一部で出てきた声が、何でもっと民間の力を使わないんだとか、あるいは私たちの声がなかなか生かされていないとか、そういう不満というか、これは多分要望でもあったと思うんですが。なかなか思うように自分たちの企画が具体的に結ばなかったという思いもあろうかと思うんですけれども。そういう声も伺った折もありますので。  今回のDCは、観光部ができて、ある意味12年ぶりに取り組むという、非常に大変なイベントとしての役割があったと思うんですが。ある意味それぞれのところで準備をしながら、万端の、今回のように何年後に何をやるからさあやらなければいけないというよりは、今後、そういうことについて、それがDCになるかわかりませんけれども、いずれにしてもその地域の中のこういう大きなものとして、こういうことを打っていきたいとか、こういうことをやりたいんだけど、地元ではどうかというこの辺の、むしろ投げかけるような感じの中で、地元でそういうものの一つの大きな企画を組んでいくみたいな、そういうものもある意味必要なのかというような印象も持ったところなんですけれども。その辺について、課長から、それも承知の上だと思いますが、もしいろいろ感想がありましたら、伺いたいと思います。 ◎石原秀樹 観光振興課長 まず一つ目の重点地区を設置してキャンペーンを行ってはいかがかと言う御提案でございます。長野県の観光を見ますと、6年置きに善光寺の御開帳があります。また6年置きに諏訪の御柱がありますよということで、一つ、6年置きという一つのサイクルがあるのではないかなと、デスティネーションキャンペーンが終わった後、ここにいます部課長が中心となって話をしたところでございます。したがって、6年を一つのスパンと考えて、その中で、例えば6ブロックがございますので、6ブロックを1年ずつやるのか、または2つずつ一緒にしてやるのかということで、少し長野県全体が、どちらかというと各地域の特色がすごくはっきりしておりますので、そこら辺をさらにきちっと際立てるために、そのような重点地区を設けてやる方法も一つの方法だねということで、現在、検討を進めているところでございます。委員の御意見でございます。私どもしっかりとそれを受けとめてやっていきたいなと考えております。  2つ目に、今回のデスティネーションキャンペーンに対する要望とか反省の反映の仕方でございますけれども。私どもといたしましては、各地方事務所ごとに観光の戦略会議というのがございまして、各地域の方々を入れ込んで、やってまいりました。したがいまして、その場をうまく使いながら、今、反省会をやっているところでございます。そこで出てきました反省につきましては、それをしっかりと私ども受けとめて、この秋のアフターDCに生かしたいと現在考えておるところでございますので、もしかして委員の方々に直接御意見が寄せられているようでしたら、私どもにお伝えいただければ、それもしっかりと反映させていきたいと考えております。以上です。 ◆牛山好子 委員 実は、本当にその地域の特色とか、地域モンローまではいかないにしても、非常に長野県らしいとらえ方なのかなと思うんですけれども。昨日、総務部ででしたか、SKFの開催を、全県下に及ぶように考えてはどうかという、そのような話が実は出たと新聞で紹介されておりましたけれども。サイトウキネンという非常に大きな財産というか、貴重な財産かと思っているんですが。松本という地域を、全国、奈良と松本、最終の中で小澤さんの中には残ったんだけれども、基本的には支えてくださるであろう民意と、それから理解というか、全体、行政も含めてこれに対する理解が深いということで松本を選んだという、どこかでお話を読んだことがあったんですけれども。大変貴重なものであるがゆえに、全県下に影響が及ぶようなというその視点もわかるんですけど。ただ、多分東京とか、ほかの県だったらこういう発想って、長野県のここにそれが来ているということのほうがすごいという意識はあっても、なかなか全体にという。それは常に県や町や企業の寄附というか、補助を受けながら開催されているものですから、つきまとってきた議論ではあるんですけれども。それが長野市とか、出前になったり、全県下の子供たちをコンサートに招待するとか、そんなことも徐々にこの中では変わってきていると思っていたんですけど、それ以上にという思いもあるという、地域に対する思いというか、非常に強いもの、きのうの御発言を読みながら感じたところなんですね。それは、逆にいえばその地域を輝かせることに対する自負というのは、それぞれの地域で皆さんお持ちだということを考えれば、そういう思いを利用しないことはないというか、さらに引き出してやっていくという意味では、先ほど部長が最初におっしゃったその感情というか、単に議論だけではない、理論だけではない、それにかける思いとか、それに連なる喜びとか、つながることへの地域の人たちの感動とか、そういうものが多分その中に込められているのかなという思いでいたものですから。それも本当に、観光施策も含めて、その辺の長野県民性というんでしょうかね、そんなものをうまく生かしていただきたいなというふうな、地域性と同時にそういうものを本当につなげていく、生かしていくというか、そんな発想もぜひお持ちいただきたいということで、地域ごとということも含めて御提案をさせていただきました。  それからもう1点なんですけれども、このDCも含めてなんですが、観光部として、いろいろな企画やさまざまな事業を組み立てる際に、インフラとの関係とか、それは大変大きいものではないかなと思っているんですね。駅とか、空港とか、新幹線とかという一つの公共交通機関のツールはあるんですけれども、その先がなかなかということではあるんですけれども。むしろそういう中で、例えばこれから中期総合計画が見直しされていくとか、あるいはさまざまな道路計画なんかがある、あるいは公共交通機関の戦略プランがあるとか、いろいろありますけれども。そういう意味で、きちっと同じテーブルの中で、観光としての推進の中で、ネックとなっているものについての議論というのは、きちんと交わされていっているんでしょうか。  その辺、実は岐阜県なんかは、完璧に建設と観光とそういうものが、あるいは商工業も含めて、道路をつくるのに、一本の道路、例えば東海北陸も含めてなんですけれども。ちょうどあれに取り組んでいる最中に、長野県は田中県政の時代で道路はつくらないという、松本・糸魚川道路も含めて一時全部道路がストップになってしまった時代に、実は岐阜県というのは、もう着々とそういうものを進めていた。そういう中で、大きく観光政策、あるいは商工業の拠点づくりも含めて、つくっていたという、そこを実際見せていただいたときは、焦りというか、焦りにも似たものすごい感情というのを自分で覚えたのを思い出すんですけれども。トータルの議論だけで、むしろそういうものが、なかなか観光がそこにかむことってあまりなかったのではないかなという思いもするんですが。実際、今の県のこの計画の中で、観光を踏まえた、観光誘客や観光の振興を踏まえた道路整備、インフラ整備ですね、すべてを含めて。そんな視点というのは、きちんと持たれているのかどうか、伺いたいと思います。 ◎久保田篤 観光部長 観光を支えるインフラというのは、道路であり、空港であり、鉄道であり、地域全体が実は観光を支える要素になっておりますので、そういう意味で観光の視点からさまざまな県の施策に対して、連携といいますか、観光から見た施策の必要性を補強するということの必要性について、今、お話がございました。具体的な、例えば道路の整備におきまして、観光部でどうこうというよりも、むしろインフラ整備については、地域要望の中に基本的に産業振興あるいは生活というものが既に入っておりますので、こと改めて、例えば道路整備について、観光部でこれについてこうだということはございません。ただ、さまざまないろいろな課題が出るときには、災害の問題もそうですけれども、必ず一緒になって議論をしますので、そういう視点からの対応というのは、ケース・バイ・ケースで対応しているのが現状であります。  なお、例えば観光部だけでなくて、今、おもてなしなんかの関係でも、例えば観光地の美化というのになりますと、環境部の関係もありますので、具体的な取り組みの中から、私どもがそういう関係セクションに働きかけて、今行われているものを観光の視点からもう一度とらえ直して、事業を充実するということは行っております。答えとしては不十分かと思いますけれども。 ◆牛山好子 委員 これだけ観光が県の大きな柱になっているということを考えますと、私、非常に重要な展開として、道路不要論とか、公共事業悪役論みたいな、もう必要ないみたいな言い方をされる中で、本当に一時は4,400億円という県の収入の大きな柱になっているわけでして、今でさえも3,000億円、約3分の1ですよね、県の予算でいえば。そういう状況で考えていきますと、その視点というのは、欠かせないんだろうと思います。あるいはもっと積極的に、この辺、きちんと議論をしていかないと、地域だけでは見えてこない、他県との連携とか、あるいはこれから先、観光ルートを考えた場合にここは絶対にあけておくべきだとかですね。富山とか、あるいは岐阜へ行ったときに、一番先に言われたのが松本・糸魚川でしたね。あれ何で中止したと。あれはあの当時、本当に長野県の考え方が全然わからないというのは、向こうの方によく言われましたけれども。  今、本当に道路をつくりにくいというか、できにくい事情というのがいっぱい出てきてしまいましたけれども、それぞれのとき、そのときに本当にきちんと議論をされていくというのは、とても大事なことではないかなと思いますので、私はそういう意味では、決して、受け身でいるとは思いませんけれども、もっと積極的に県の有効な資源としての観光戦略をどう立てていくかという、その辺の発想は、ぜひこれからのインフラ整備の中では積極的に行っていただきたいということを要望しておきたいと思います。よろしくお願いします。  それからもう1点、インバウンド事業についてなんですけれども、これは非常に、今、いろいろな意味で希望を持って取り組んでいいただいているという、ある意味本当に数少ない材料の一つかと思うんですけれども。逆に国と国とか、あるいは台湾とか、韓国、中国、あるいはタイですか、そういう中でいうと、これから、これは県だけでは解決はできないけれども、例えばビザがなくてもというか、非常に使いやすくなったというような関係も含めて、今の時点でネックになっているというか、もう少しこういうことが少しフラットになればとか、オープンになれば、一層インバウンドとしてはやりやすい、処置しやすいんだけれどもというような課題としては、何か観光部でとらえていらっしゃる部分というのはありますか。これは国際課でも結構ですけれども。 ◎石原秀樹 観光振興課長 インバウンドを推進するために何か国に対して要望するとか、規制の関係の御質問というふうに考えております。私どもといたしましては、今、一番のターゲットは中国だと考えておりまして、中国におきましては、渡航する場合の制限がございました。これが徐々に規制がなくなってまいりまして、自由に来られるという時期が近い将来来ると考えております。このような自由な交流を阻害するようなもの、これに対しましては、私どもできることならば、国内の安全ということも、法益というものもあるとは思いますけれども、そこの比較をしながら、なるべくであったならば撤廃をしていただきたいと私ども考えているところでございます。 ◆牛山好子 委員 特に、では具体的なものではないと。考えられる、今後想定されるものについてということでいいんですね。はい、わかりました。  では最後に国際交流ということですが。河北省との交流をこれから、経済的な交流も含めてということなんですが。具体的には、例えば長野県から何を持っていきたいのか、あるいは向こうから何が要請されてきているのか、そんなことをもう少し具体的に伺いたいと思います。 ◎田中功 国際課長 河北省との経済交流でございますけれども、これが発端となりましたのは、一昨年に、当時の省長が、友好提携25周年を記念いたしまして長野県へいらっしゃいまして、そのときに当時の村井知事からもうちょっとお互いにメリットのある経済交流をしていこうじゃないかという提案がございました。それはなぜかと言いますと、長野県の幹部が河北省へ訪ねるのは5回、周年事業しかなかったものですから、青少年交流事業はやっていたんですけれども、そういう友好だけではなくて、お互いのメリットと。特に中国は大変活況してきたと、河北省も大変伸びているというお話の中で。それで毎年いらっしゃる河北省政府の副省長さんや、外事弁のお偉い方も皆さん来て、今回、要望があったものは、向こうでも大分リゾート的な、いわゆるサービス業に対しましてのニーズが中国人の中であると。ただ、例えばスキー場の運営につきましても、あまりノウハウがないと。実際にはいっぱいスキー場をやっていまして、大分盛んなんですけれども。ただ実際に中国としても外国人の観光客を呼びたい。また国内での観光客も河北省としては呼びたいという中で、よりノウハウのあるスキー場運営をやっていきたいというようなお話がございまして、ぜひ長野県さんにそこら辺を教えていただきたいというようなお話もございました。ですので、今回、実はきょうからなんですけれども、河北省へスキー場の調査ということで、スキー場関係者と観光協会と一緒になりまして、河北省と北京のスキー場の視察、それからスキー関連施設の見学というような形での調査も行っているところでございます。  あと長野県といたしましては、当然インバウンド、それから特産品のフェアですけれども、今、輸出できるのがリンゴとナシということでございますので、リンゴとナシのできる時期の秋に、ぜひ特産品フェアをやっていきたいということで、双方にメリットのあるもの、そして長野をPRしてぜひインバウンドを呼びたいとこういうような形で考えております。 ◆牛山好子 委員 今、ちょっとわからないんですけど、昔、一度、私も河北省へお邪魔したことがあるんですが。すごい奥というか、北京からバスで延々と高速道路を飛ばして何時間、4時間ぐらいでしたね。今でも変わらないんでしょうかね。当時も河北省の省都の石家荘市は600万人ぐらい人口がいたような気がしたんですけど。今、発展をしているということなんですが、今の河北省の状況というのは、どんなふうな形になっているのか、工業なんかも結構、当時、御案内いただいた村では、村営の靴の工場かなんかに御案内いただいたと思うんですけど。あんまり商工業として活性化されていたという印象はないんですが。その発展ということの中でいうと、スキー場があるというのも知らなかったんですけど、かなり山奥、山に近いほうという印象だけは残っているんですが。その辺、もう少し具体的に、すみません、お願いします。 ◎田中功 国際課長 実は河北省は、御案内のとおり、北京や天津市を囲んで河北省がございまして、一番海に面した東側は唐山というところで、重工業の工業開発を、今、中国での一番の重点施策ということで、曹妃甸という工業地帯の開設をしております。つい先ごろも河北省の副省長が東京でセッションをやったりして、そこへの日本側企業の協力の依頼には来ております。ただ、重工業地なものですから、あまり長野県ではメリットがなくて、ただその重工業がいったときの二次的な部品関係でいけるようなものがあればということでは、一応注目はしているところでございます。  あと石家荘市におきましても、ものすごい工業地域の開発が進んでおりまして、今、高層ビルがいっぱい建っておりますので、大変ものすごい発展ぶりでございまして、お金のかけ方が全然違うような形になっておりますので、ぜひまた行っていただければと思います。 ◆牛山好子 委員 こういう形で姉妹提携というか、県同士によって、どこか違うところと新しく交流を結んでいくというような、例えば中国のどこか別のところとの姉妹提携とか、あるいはこういう経済交流も含めた提携を結んでいくみたいな、そういう考えというのは、今の時点では何か検討されていることはあるんでしょうか。 ◎田中功 国際課長 現在、県として友好提携を結んでいるのは、河北省とアメリカのミズーリ州を結んでいるわけでございますけれども。そのほかにもよく台湾の彰化県とか韓国等、それから中国のほかの省からも、いろいろ友好提携の打診、それから先ほど出ました日中友好協会からの打診とか、いろいろあるわけでござます。河北省のときもそうなんですけれども、民間ベースの交流の地道なつながりの上に、初めて県が、それでは友好をというような形ででして、なかなか、今、実態としては友好提携が地道に進んでいるというのはございません。どちらかというと、市町村ベースで行っていただいているのはものすごく多くて、そういう形で新しい友好提携先は市町村がどんどん結んでいるような形になっております。県としては今のところ、休止中のミズーリ州との友好提携を、アメリカ側からも長野県にぜひ友好交流なり経済交流なりの復活というようなお話が最近来ておりますので、そこら辺は、今、検討に入っているところでございまして、新規としては考えておりません。 ◆牛山好子 委員 これだけ大きく世界的な、何ていうんですか、動きの中での長野県という位置づけもあろうかと思いますので、むしろその辺は、無理をすることはありませんけれども、積極的にとらえていってもよろしいのかなという印象も持ったところなんですが。  いずれにしても、大変な中での観光部の設置ということが、大変重要な位置づけということは、改めて申すまでもないと思いますけれども、ぜひ体にお気をつけてまた頑張っていただきたいと思います。1年間、ありがとうございました。 ○木内均 委員長 ただいまの牛山委員の質疑に対しまして、他の委員から、質疑、御意見、討論等ございましたらお願いをいたします。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  よろしいですか。引き続き委員各位から質疑等ございましたら、御発言願います。 ◆小島康晴 委員 それでは時間も押していますが、今期最後の機会なので、1点だけ、キーワードは県人会ということでお尋ねしたいと思います。初めに10-7のところで、海外移住事業費ということで、海外県人会運営費補助185万円ということでございます。幾つぐらい、あるいはどこら辺に県人会があって、その補助はどう生かされているか、その辺をお願いしたいと思います。 ◎田中功 国際課長 海外移住事業費の県人会の運営費補助でございますけれども。現在行っている補助の対象は、ブラジルとアルゼンチンとメキシコの3カ国でございます。実際、県人会として登録をいただいているところという形では、この3つとお聞きしております。それぞれ運営費補助が、ブラジルが約60万円で、アルゼンチンが20万円、メキシコが5万円ということで、大変少額ではございますけれども補助させていただいております。これは本当に運営していく上でやっている補助でございまして、日ごろの事務費的な補助という形です。  それ以外にブラジルでは日本語教室というものを開校しておりまして、日系ブラジル人に母国語を教えるということをやっておりまして、そこにはJICAから教員を派遣したりしているんですけれども、運営費等に100万円ほど県で補助させていただいております。以上です。 ◆小島康晴 委員 今、牛山委員からお話があった河北省には、県人会みたいなのはないということですか。 ◎田中功 国際課長 はい、県人会はございません。北京や上海にはあるとは聞いておりますけど、河北省には県人会はございません。 ◆小島康晴 委員 それで、海外の県人会は、長野県では国際課が窓口ということでよろしいわけですね。国内にもさまざまな県人会があろうかと思うんですけれども。これは長野県ではどこが窓口、責任者になっているわけですか。 ◎田中功 国際課長 大阪事務所や名古屋事務所、東京事務所で対応していただいていると聞いておりますけれども。ただ、九州やそちらのほうまでの県人会に対して、直接の対応というのは、それぞれの部局の事業ごとに対応していると聞いております。 ◆小島康晴 委員 例えば最近ですと、私、県会議員になってから1回か2回、名古屋の県人会のお招き、100人ちょっと、もっとですか、集まっているし、昔は浜松に遠州信濃会というのがありまして、これが100人以上、年に1回集まるというような会がありまして。言葉は悪いけど、観光という切り口で、県人会を使わない手はないと思うんですが。その辺は何か戦略とか戦術は持っておられるんでしょうか。 ◎長谷川浩 観光企画課長 県人会でございますけれども、それぞれいろいろな沿革がありまして、事務局はさまざまで、今の名古屋県人会は県の観光協会の名古屋でのほうで事務局のサポートをやらせていただいていると思います。お話のありましたとおり、そういった面で県人会の力というのは非常に大きいと思います。私もFDAの関係で九州に行きましたときに、たまたま九州の福岡の県人会の総会がございまして、出席させていただきました。そこで親しく県人会の皆さんとお話をさせていただき、ちょうど私どもがやっていたイベントのPRもさせていただき、それからまた観光の資料もお持ちして、そこで配って、知り合いの方に勧めてくださいということでお話をさせていただきましたけれども。そういった人的なネットワークを通じての観光戦略というのは、もともと県人会の皆さんですので、長野県に対してひときわの愛着も強く、またネットワークもお持ちですので強いものがあると思った次第でございます。いろいろなデータも集めてみまして、また対応を考えていきたいと思います。 ◆小島康晴 委員 10月にサンシャインでフェアがあったり、それから1月でしたか、お台場に雪を積んだやつ、私も参考までにお邪魔させていただいたんですけど、結構人が来ていることは来ているんですけど、せっかくなら東京だか関東の県人会みたいなところに呼びかけて、そういう人こそ来てもらって輪を広げていくというようなことを考えて、何ていいますか、そういう有効利用というか、お互いさまですので、そういうふるさとを思う気持ちはたくさんある方が多いと思うので、ぜひ観光部におかれても、そういうことを一段とお取り組みいただきたいということを最後に要望して終わります。 ○木内均 委員長 ただいまの小島委員の質疑に対しまして、他の委員から、質疑、御意見、討論等ございますでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  それではほかに御発言もありませんので、以上で観光部関係の質疑を終局いたしたいと存じますが、これに御異議ございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、質疑を終局いたします。  暫時休憩を宣した。 ●休憩時間 午後4時38分 ●再開時間 午後4時41分 ○木内均 委員長 委員会の再開を宣した。  ただいまから、議案の採決にはいります。最初に、第1号「平成23年度長野県一般会計予算案」中、第1条「第1表 歳入歳出予算」中 歳出 第2款 総務費 第10項 外事費の一部、第5款 労働費、第8款 商工費、第2条「第2表 債務負担行為」中の一部を議題といたします。本案を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第8号「平成23年度長野県小規模企業者等設備導入資金特別会計予算案」を議題といたします。本案を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第25号「長野県手数料徴収条例の一部を改正する条例案」を議題といたします。本案を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第27号「信州ものづくり産業投資応援条例の一部を改正する条例案」を議題といたします。本案を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第28号「長野県工業技術総合センター試験等手数料徴収条例の一部を改正する条例案」を議題といたします。本案を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第40号「権利の放棄について」を議題といたします。本案を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第41号「権利の放棄について」を議題といたします。本案を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第55号「平成22年度長野県一般会計補正予算(第5号)案」中、第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中 歳出 第2款 総務費 第10項 外事費の一部、第5款 労働費、第8款 商工費、第2条「第2表 繰越明許費補正」中の一部を議題といたします。本案を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、第58号「平成22年度長野県小規模企業者等設備導入資金特別会計補正予算(第1号)案」を議題といたします。本案を原案どおり可決すべきものと決するに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、原案どおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、請願・陳情の審査を行います。当委員会に付託されております商工労働部・観光部及び労働委員会関係の請願・陳情を一括して議題といたします。審査に際し、あらかじめ私から各委員にお願いを申しあげます。当委員会に付託された請願・陳情のうち、今定例会において結論の出なかったものについては、去る2月2日の議会運営委員会において、先例のとおり、審議未了とすることとなりました。したがいまして、継続審査とすべき請願・陳情につきましては、今回に限り、審査未了の取り扱いとして、閉会中継続審査の申し出をしないことといたしますので、御了承願います。  過日、お手元に配付いたしました審査資料をごらん願います。商工労働部、観光部及び労働委員会関係の請願、陳情は、請願の継続分4件、陳情の継続分6件であります。  最初に、請願の審査を行います。それでは、継続分の請願の審査を行います。継続分の審査に当たっては、11月定例会以降、状況に変化のないものについては、一括して審査を行い、状況に変化のあるものについては、取り出して審査を行うことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  それでは、継続審査となっております請第7号、請第9号、請第90号、請第111号について、11月定例会以降、状況に変化がありましたら、理事者から説明願います。
    ◎清水深 産業政策課長 請第90号を除き、状況に変化がない旨回答した。 ○木内均 委員長 それでは、状況に変化のありました請第90号を審査いたします。理事者の説明を求めます。 ◎寺澤信行 労働雇用課長 別添、請願審査資料により説明した。 ○木内均 委員長 説明は、以上であります。質疑等はありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で、質疑を終局いたします。  それでは、この請願の取扱いについて、御協議願います。      〔「未了」と呼ぶ者あり〕  ただいま、審査未了との御発言がありましたので、請第90号については審査未了の取扱いとするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  それでは、残りの特に状況に変化のない請願3件を一括して採決いたします。お諮りいたします。請第7号、請第9号、請第111号については、審査未了の取扱いとするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ございませんので、さよう決定いたしました。  以上をもちまして、請願の審査を終局いたします。  次に、陳情の審査を行います。それでは、継続分の陳情の審査を行います。継続分の審査に当たっては、11月定例会以降、状況に変化のないものについては、一括して審査を行い、状況に変化のあるものについては、取り出して審査を行うことにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  それでは、継続審査となっております、陳第252号、陳第486号、陳第507号、陳第683号、陳第783号、陳第811号について、11月定例会以降、状況に変化がありましたら、理事者から説明願います。 ◎清水深 産業政策課長 陳第252号、陳第486号、陳第507号を除き、状況に変化がない旨回答した。 ○木内均 委員長 それでは、状況に変化のありました陳第252号、陳第486号、陳第507号については、願意が同一ですので、一括して審査いたします。理事者の説明を求めます。 ◎町田秀俊 経営支援課長 別添、陳情審査資料により説明した。 ○木内均 委員長 説明は、以上であります。質疑等はありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  以上で、質疑を終局いたします。  それでは、この陳情の取扱いについて、御協議願います。      〔「未了」と呼ぶ者あり〕  ただいま、審査未了とのご発言がありましたので、陳第252号、陳第486号、陳第507号については審査未了の取扱いとするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  それでは、残りの特に状況に変化のない 陳情3件を一括して採決いたします。お諮りいたします。陳第683号、陳第783号、陳第811号については、審査未了の取扱いとするに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。以上をもちまして、陳情の審査を終局いたします。  以上で、商工労働部、観光部及び労働委員会関係の審査を終局いたしたいと思いますが、この際、何か御発言がありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕  それでは、以上で商工労働部、観光部及び労働委員会関係の審査を終局いたします。  次に、委員長報告について、何か御発言がありますか。      〔「一任」と呼ぶ者あり〕  ただいま一任との発言がございました。それでは、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」呼ぶ者あり〕  御異議ありませんので、さよう決定いたしました。  あいさつした。 ○小島康晴 副委員長 あいさつした。 ◎黒田和彦 商工労働部長 あいさつした。 ◎久保田篤 観光部長 あいさつした。 ◎宮下清一 労働委員会事務局長 あいさつした。 ○木内均 委員長 この際、何か御発言がありますか。      〔「なし」と呼ぶ者あり〕   閉会を宣した。 ●閉会時刻  午後4時58分 △採決結果一覧(商工労働部、観光部及び労働委員会関係)  ▲ 原案のとおり可決すべきものと決したもの(簡易採決)     第1号 平成23年度長野県一般会計予算案中      第1条「第1表 歳入歳出予算」中       歳 出 第2款 総務費             第10項 外事費の一部           第5款 労働費           第8款 商工費      第2条「第2表 債務負担行為」中の一部     第8号 平成23年度長野県小規模企業者等設備導入資金特別会計予算案     第25号 長野県手数料徴収条例の一部を改正する条例案     第27号 信州ものづくり産業投資応援条例の一部を改正する条例案     第28号 長野県工業技術総合センター試験等手数料徴収条例の一部を改正する条例案     第40号 権利の放棄について     第41号 権利の放棄について     第55号 平成22年度長野県一般会計補正予算(第5号)案中      第1条「第1表 歳入歳出予算補正」中       歳 出 第2款 総務費             第10項 外事費の一部           第5款 労働費           第8款 商工費      第2条「第2表 繰越明許費補正」中の一部     第58号 平成22年度長野県小規模企業者等設備導入資金特別会計補正予算(第1号)       案 (請願)  ▲ 審査未了と決定したもの    請第90号、請第7号、請第9号、請第111号(簡易採決) (陳情)  ▲ 審査未了と決定したもの    陳第252号、陳第486号、陳第507号、陳第683号、陳第783号、陳第811号(簡易採決)...